妖怪大魔王・コバ法王の日記

NPO法人GRA代表、妖怪:小林が書く、オートバイや人生、社会や文化など、日頃思っている事です

あの頃の、母の言葉

   
『 不調箇所直して、散歩に出掛ければ 』

トラ君の、少し不調だった配線を組み直し、走行確認の為に近場に出掛けてみた。
配線関係の不調は直っていたが、車体の動き、何かが怖い。

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8ヶ月の間、修理の為と言い訳して、全く乗ってやらなかったから仕方無いが、
クルリと回ってみれば、ますます怖い。何故か、コケそうになった。

けれど、基本動作を繰り返している内、少しずつ打ち解けてきた。
まだまだ、他人行儀のゴワゴワ・ドタドタ感いっぱいだけど、
タイヤの皮がむけ、エンジンもコクが出て、アイドリングも安定した。

さあ、8ヶ月分の借りを返す為に、前後足回りをバラして組み直しだ。
酸化が勝手に進んだオイルも交換して、操作系全てに給脂しよう。
ガレージでやる事が見えてきた。



『 あの頃の、母に出逢った 』

そんな帰路、元気な頃の母そっくりの人に出逢った。
小さな路地の交差点、一時停止して、右を見ればその人が居た。

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停止したまま、その人の横断を待っていると、声を掛けられた。
歩きながら、トラ君を指差しながら、「 格好いいね 」と。

身長 145 cmほど、綺麗な白髪で、歳は80の手前ごろだろうか、
僕を指差してくれてなかったけど、嬉しいものだ。
当然、笑顔で 「 ありがとう 」と返した。

また、トラ君と出かけてみよう。
また、あの頃の、母に出逢えるだろう。



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