タイヤが交換時期になったので、タイヤ交換の為のスペアホイールを取り出してみると、今履いているタイヤより山が残っている !
残っている山だけみれば、充分に 50㎞ 以上は使えるに違いない。
一瞬、スペアホイールのタイヤを最後まで使い切ろうかどうか悩んだが、製造ロット番号は 3817 、去年(2017年)秋製造のタイヤ、賞味期限は過ぎているから諦めよう。
気を取り直して、交換用ホイールからタイヤを外すが、ここで大切な注意点は、「 クリーニング」と「 オイル交換 」だ。
クリーニングとは、タイヤがホイールと接する部分(ホイールのリム内側)を綺麗に磨く作業だ。余分な汚れを取り去ってやれば、タイヤが正しくホイールと密着するから、タイヤが気持ち良く性能を発揮してくれるのだ。
クリーニングの方法は、タイヤが密着するホイールのリム内側を、細かいワイヤーブラシとスポンジ研磨剤で磨いてやるだけだ。
( リム内側、黒くまだらに帯状になっているのがタイヤのカス、ホイール側でタイヤと密着する部分は黄色く塗装してないので地肌が帯状に見えている )
ホイールのリム内側をクリーニングしないのは、風呂やシャワーにも入らないで、下着や服を着替えているのと同じだから気をつけている。
そして、大切なオイル交換とは、ホイール中央部にあるオイルシールのオイル(グリース)を交換してやる事だ。
このオイルシールは、ホイールの回転を支えているホイールベアリングを水や埃から守る大切な役目をしていて、オイルシールに汚れやほこりなどが付着したままだと ベアリングを傷めてしまうから大切だ。
特にオイルシールで一番大切な箇所は、金属部品部品(カラー)と接している箇所、リップと呼ばれている箇所だ。
ただ残念な事に、このリップ部のクリーニングと給脂(グリース補給)さえされないのが一般的で、街で見かける殆どの車両はリップとそれに接しているカラーを摩耗させながら走行している哀しい現状だ。
タイヤ交換の時にオイルシールのオイル交換をしないのは、地面に落としてしまった飴玉を拾ってそのまま口に入れるより酷い。 人なら体調が悪くなる事は殆どないけど、機械は自分で治せないので、ゴミや埃などを入れてしまうと確実に傷めてしまうのだ。
話を戻して ・・
そのオイル交換の方法は、オイルシールのリップ部と内側に充填してある古いオイル(グリース)を拭き取り、代わりに新しいオイル(グリース)を指で優しく充填させるだけだ。
気をつける事は、拭き取る時には繊維クズが残り難い紙ウエスを使い、オイルを充填する際にはオイルシールのリップ部を触って弾性・傷・変形の有無の確認と、ベアリングがスムーズに回るかの確認は大切だ。
トラ君の場合、ベアリングは非接触型ゴムシールを採用した低抵抗型に、オイルシールはダストリップを備えた低抵抗型に交換済みだけど、どちらも機嫌良い状態だったので一安心だ。これからもよろしく!
さて、オイル交換したら埃よけにテープを貼り、タイヤ組み替えだ。
新しいタイヤに組み替えても、タイヤ ( ホイール) 交換作業の時には更に大切な作業が沢山あるから、明日にでも じっくりとする事にして、さあ、帰って風呂入ろう。