妖怪大魔王・コバ法王の日記

NPO法人GRA代表、妖怪:小林が書く、オートバイや人生、社会や文化など、日頃思っている事です

『 今日、MIDUAL を知りました / Today I found MIDUAL 』


春だからでしょうか?
珍しくて、興味深いオートバイが気になります。
 
フランスの MIDUAL というメーカーが作る「Type 1」という名前のオートバイですが、一番の特徴は エンジン です。 恐らく、独自に設計と開発を行なった、「水平対向 2気筒」エンジンです。この形式は BMW が有名ですが、MIDUAL の場合、搭載方向が違います。 前後にシリンダーヘッドが伸びているのです。

 

https://www.midual.com/en/midual-type1/


Is it because it's spring?
I'm interested in rare and interesting motorcycles.

This motorcycle, named "Type 1," is made by a French manufacturer called MIDUAL, and its most distinctive feature is its engine. It is a "horizontally opposed two-cylinder" engine, which was probably designed and developed independently. BMW is famous for this type of engine, but in the case of MIDUAL, the engine is installed in a different direction. The cylinder head extends to the front and rear.


BMW の場合、軽くブリッピングするだけで、エンジンの回転反力で車体がローリングの動きをするのですが、MIDUAL の場合、通常の 並列エンジンと同様に 前後方向の反力しかなく、違和感は少ないでしょう。


しかし、排気量 1000㏄ のエンジンを前後方向に積んでいる為、通常のフレームでは ヘッド(ステム)とスィングアームビポット を結ぶのは難しいのでしょう、左右からアルミ鋳造のフレームをエンジンを挟み込む様に取り付けて、モノコック構造とメーカーは主張しています。こうなると、エンジンも主要な構造物として車体剛性を担う設計になっているのでしょうが、肝心な ヘッド と ピボット部分の構造は定かではありません。

 


一方、気になるのクーリング(冷却)です。

仕様書を見ると、一対のオイルクーラー の 他に「膨張室付きの液冷」と表現されています。 一般的には “水冷” ですが、車体前部から見ると、充分なサイズのラジエターは装着されていない様に見えます。もしかすると、水ではなくて冷媒ガスを使っている可能性も(?)と興味が湧いています。 冷媒ガスとは、車や家屋用のエアコンでも使われているガスで、水以上に優れた冷却材です。その冷却サイクルの中に[膨張弁]があり、室外機で冷やされた中温で高圧の液化したガスを、「膨張弁」で減圧する事で 低温で低圧の液体に変えて、室内のクーリングユニットへと送っている大切な部分です。もしかすると、MIDUAL の言う「膨張室」とは[膨張弁]の働きをさせる所で、冷媒ガスを使っているので、水の場合よりもラジエターを小さくできている?? と妄想しています。

そのエンジンで、僕がいつも真っ先に見るのが トルク値 と 発生回転数ですが、102 Nm / 5500 rpm と CB1300SF より 2000 rpm 近く低い回転域から 同等にあり、より活発なレスポンスが期待できそうです。 次にチェックするのが 車重ですが、装備重量で 235 ㎏ と CB1300SF よりも 30 ㎏ ほど軽くて好印象。 そして、タイヤは F : 120/70 ZR17  R: 180/55 ZR17 と 定番スタイルに。 さらに注目するのが ホイールベースですが、1505 ㎜ と CB1300SF よりも 15 ㎜ 短く、この点も好印象です。
 

でも、ある意味で最も肝心な価格ですが、CB1300SF は 無理すれば買えるでしょうが、MIDUAL は 無理です きっと。(価格は調べていません)

 

https://www.midual.com/en/midual-type1/







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