妖怪・小林がZ750GPで1989年10月22日のKAZEジムカーナ全国大会で走行した動画です。第1ヒートは急に発生したエンジン不調に悩まされてクラス最下位のタイムを記録して、不調のまま第2ヒートに挑んでいます。
カワサキ車でのエントリーに制限されたこの大会に参加する為、約一か月前に、ヤマハ XJ400から友人からカワサキZ750GPを購入したのですが、やっぱり短い付き合いでは、いざという時に思わぬ事が起きるものです。
後日、原因を色々と探った結果、二輪市販車としては初めて採用された 電子制御式燃料噴射装置に関係したトラブルで、会場があるカワサキ社本社工場用に引き込まれた高圧電流線(動画の中でその鉄塔が映っています)からのノイズによって、アクセルOFF時から開けた際に燃料供給が一瞬遅れる症状が発生していたようで、当時は一般道でも違法なCB無線によっても同様なトラブルは報告されていた程です。
という訳で、生まれ故郷に戻ってトラブルに見舞われた Z750GP 君ですが、ECU本体の筐体(ケース)に別途アース線を新設して、インジェクター本体横にあるスロットル角センサー(d.f.i の文字入りカバーの部分)の角度調整を行なって、症状の多くは除去できました。
This is a video of “YOKAI” Kobayashi riding his Z750R at the KAZE Gymkhana National Championship on October 22, 1989.
In the first heat, he suffered from a sudden engine malfunction and recorded the lowest time in the class, and challenged the second heat with the malfunction.