妖怪大魔王・コバ法王の日記

NPO法人GRA代表、妖怪:小林が書く、オートバイや人生、社会や文化など、日頃思っている事です

報告! ジャイロUP君、修理日記・「不調の原因、これですか?」


急に寒さが厳しくなったのに加えて、元々、原付バイクを触るのが苦手なのですが、いつまでも放置するのは偲びない。それに、買い物用のバイクが無いのも、近くにスーパーが無いこの地では不便この上ないので、天気予報では雨の空模様の下、防寒フル装備、シャッターを全開にして、“少しだけ” 触る決意で向かったのです。

しかし、触り始めたら止まりません。
   
最寄りのオートバイ屋さんからの、「ジャイロアップ? 面倒だよ~♪」と、実感の籠ったアドバイスを胸に、分解を始めたのです。確かに、ちょっと面倒です。後の荷台を外し、後輪の左右のタイヤを外すのは当然として、シリンダーからエキゾーストパイプを外すのは “知恵の輪” 状態に見えるほど。30年近く、屋外駐車&無整備を通したお蔭(?)か、エキゾーストパイプからマフラー(マフラー)へと繋がる間にある、ジョイントパイプの接続ボルトが、錆が酷く、元の形が崩れ、外れそうにありません。仕方無く、シリンダーへエキゾーストパイプを固定する為のスタッドボルトを抜き取り、ようやくシリンダー、そしてピストンを外すところまで辿りついたのです。


分解するまでは、不調になった機械的な原因を色々と想像していたのですが、全て外れて、シリンダーヘッドのガスケットからの “吹き抜け” が最大の原因のようです。想像していた、ピストンとシリンダーとの “抱きつき” や “かじり” は無く、ピストンの “棚落ち” も無く、ピストンリングも健在で、ヘッドガスケットの交換だけでも回復しそうにも見えます。


しかし、購入済みのシリンダー&ピストンセットと交換します。ピストンピンやスモールエンド用のベアリング、そして当然ですが、ガスケットも交換します。何しろ、オーナーの虐待により、オーバーヒートは何度か経験し、時にはエンジンから悲鳴(金属音)さえ出していた ジャイロUP君です。きっと、デトネーネション(異常燃焼)を起こし、それが “吹き抜け” や “悲鳴(ノッキング)” に表われた程に、全ての部品が熱によるダメージを残している筈だからです。その証拠に、見て下さい。ピストンピンの一部が、鈍く青色・虹色に染まっているのです。


さあ、今日は分解まで。
明日は、きっと、快調になっているでしょう ・・・ か?





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