妖怪大魔王・コバ法王の日記

NPO法人GRA代表、妖怪:小林が書く、オートバイや人生、社会や文化など、日頃思っている事です

2台のトラックに想うこと


インターネットサイトで偶然に目にした 2台のトラックを紹介します。

フォルクスワーゲン タイプ2 ピックアップ 』

フォルクスワーゲン タイプ2 のピックアップトラックの改造車でしょうか。 こんなトランスポーターがあれば、きっと、走っているだけで楽しいでしょう。 荷台には 1900年代初頭の ビンテージバイクの後方、日本の旧規格の軽自動車より小さい、車名不明のマイクロカーが乗っています。


改造車と判断した根拠は、荷台右側の “あおり” が残っているからで、右側助手席側ボディが無いので、立てても剛性が出ないでしょう。不思議です。



シトロエン Hバン 』

先にお伝えした VW のピックアップより、この シトロエン Hバンの改造車 と 荷台の 2CV の組み合わせの方が、僕は、もっと好きです。Hバン は、漫画・ドクタースランプ に出た時から好きだったし、2CV は 全ての乗用車の中で 一番好きな車だからです。


ちなみに、Hバン の改造は、ループ を取り去って低くして、そこに 2CV のクォーターパネル とリアウィンドウをまとめて移植して、荷台にはスロープを取り付けています。 そして、ヘッドライトは、オリジナル品を外して、低い位置に 現代仕様のライトに換装してあるようです。 長いホイールベースと相まって、お気に入りの お洒落な車です。




『 想い 』

ここで紹介した2台で感心させられる事は発想です。実際に実車を間近で観ていないので、作品や車両としての出来映えは判りませんが、発想の自由さに強く感心させられてしまうのです。 これが日本国内だと、“ウケ” の良い題材を選び、定評のあるスタイルにまとめ、しかも高そうに見せる手法の作品が多過ぎるのです。つまり、評判の車両を流行のスタイルに改造した作品ばかりが、まるで申し合わせたかの様に次から次に出てくるのです。

恐らく、社会の風土が違っているのだと思います。
一方が お互いの多様性を認め合った社会の作品なら、一方が社会からの評価を気にして、定評のある作品の改良版の作品に見えてしまいます。偶然に目にした 2台のトラックですが、この 2台以外にも多くの “多様性” のある作品は多くあるでしょうし、その多くは想いのある人が自ら作った作品でしょう。

僕は、そんな社会の中で生きていきたいと想うのです。



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