妖怪大魔王・コバ法王の日記

NPO法人GRA代表、妖怪:小林が書く、オートバイや人生、社会や文化など、日頃思っている事です

下見ツーリング と Z900RS

 
『 物件確認 』
     
不動産業者の人に引っ越し先候補を依頼していたところ、新しく一軒の “店舗付き住宅” を紹介してもらえた。
1階が店舗で 2階が二間の 住居スペースで、家賃は 5万4千円。 場所は 明石市内だけど、現在の神戸市内の 住居 + ガレージ の家賃と較べると破格、1/3 程度に抑えられる。
     
とは言っても、僕は住宅そのもの以上に住宅環境に拘っている。周囲に住んでいる人達や両隣に住んでいる人達の雰囲気が悪ければ、物件が良くても触手は動かないのだ。
だから、4日前に、物件のある場所まで行って確認してみれば、静かで落ち着いた街並みで、まるで芦屋の中腹(山の手でなく)の雰囲気だ、(ローカルな表現、ごめんなさい)
   
そこで、不動屋さんに「ぜひ内覧を」と依頼したら、直ぐに内部確認が実現した。

f:id:youkaidaimaou:20200224191630j:plain

    
物件は実際に見てみないと分からない事は多い。
元・美容室だったのは Google ストリートビューで確認済みだけど、床もきれいに整えてあって問題は無し。
しかし、入り口が狭い。実寸で 680 mm 程度しかないから、オートバイを出し入れする時にはちょっと工夫が必要だ。


f:id:youkaidaimaou:20200224191701j:plain
 
店舗スペースは 約 6坪、現在のガレージが 7坪だから ちょっと狭くなる。住居スペースは実質さほど変わらないから問題無し。
それに、神戸市内だと考えられない事だが、この家賃で駐車場が 1台分、露天だけどアスファルト舗装の駐車場だ。 それだけ車は生活の必需品の地区という事だろう。

  
帰り道、色々と考えて、ガレージに戻ってから気が付いた事があった。ジャイロUP が入らない。
近所移動用に使っている ジャイロUP・三輪車 の荷台幅が 685 mm、きっと無理。
  

f:id:youkaidaimaou:20200224191748j:plain




『 Z900RS 』
      
明石市川崎重工業(株) のお膝元だからか、カワサキ車を扱っているお店が多い。 特に、販売店と顧客の取り込み戦略で生まれている カワサキプラザ店が目立っている。
そこで、折角なの、近くにあった カワサキプラザ店で車両見学に行ってきた。「まるで ・・・ レクサス店?」これが第一印象。
    
そして、一番目立つ所に展示してあったのが Z900RS だった。色々なメディアニュースで知っていたけど、販売好調なのだろう、少しずつバリエーションを追加して購入動機を高めている車両だ。
黒服の店内営業担当の人にお願いして、じっくりと観察させてもらったけど、悪くない印象だ。
f:id:youkaidaimaou:20200224191910j:plain

特に気に入った点は フレームで、ネック(ステム)からスインアーム ピボットへと向かうパイプの取り回しが面白い。タンクレール部からピボット受け部へと斜めに繋がるパイプ周りに工夫の跡がたくさん見える。
タンクレールから斜めに下がっているパイプはエンジンをかわす様に弧を描き、接続した場所がこのフレームの勘所。車体左右を走るフレームを繋ぐ太目のパイプが入っていて、そこにリアサスペンションユニットからの荷重をしっかりと受け持たせていて、これは MT-09 の設計思想と異なり信頼できそう。
そのサスペンションユニットへの入力は、スイングアーム側から一見複雑なリンクを介しているけど、リンク同士が成す角度は ほぼ90度で無理なくリニアな作動を狙っていて、リンクの剛性も充分に感じられた。
  
また、一番関心を惹かれたのはエンジンマウント(ハンガー)だ。
姉妹エンジンを積んだ 同社の Z1000 のフレームと較べると一目瞭然、気の使い方が随分と違う。通常だと、エンジンマウントはシリンダーヘッド部の前面(エンジン前面)とエンジン背面のシリンダーヘッド部かシリンダー部に1ヶ所ずつ、そしてエンジン後部の 合計 3ヶ所程度だが Z900RS は何故か違う。
Z1000系統ではシリンダー背面に一カ所ががっしりとしたマウントステーで支えられてけど、Z900RS では シリンダーヘッド背面もマウントステーで固定されていて、シリンダー背面のマウント剛性を補っているのか振動特性(体感性能にも繋がる)を補う様な作りになっているのだ。
   
だから、実際には試乗してみないと断定は出来ないけど、テスト部門のフレームへの注文に設計側もきちんと応えて、人に優しい操縦特性になっている様に見受けられる。
きっと、乗ってみれば、エンジン回りを中心にしたマスの凝縮感が感じられて、600㏄クラス並みのコンパクト感のある操縦特性になっているか、手を入れれば比較的簡単に実現できそうなフレームだ。
 
でも、装備(整備)重量は 235㎏、買わないね。きっと。