妖怪大魔王・コバ法王の日記

NPO法人GRA代表、妖怪:小林が書く、オートバイや人生、社会や文化など、日頃思っている事です

私は、路面清掃をします / I will Cleanup the Road

 

来る4月14日(日)13時から15時、赤穂市の交通公園の路面清掃をします。
イベントではありませんが、見物は歓迎します。ただし、天候や施設側の事情などで予告なく中止する場合もあります。

交通公園は公共の施設です。多くの人が安全に気持ち良く利用できる状態にしたいと考えています。

 


On the coming Sunday, April 14, from 1:00 to 3:00 p.m., I will be cleaning the streets of Traffic Park in Ako.

Spectators are welcome. However, the event may be canceled without notice due to weather or other circumstances at the facility.

The traffic park is a public facility. We want to keep it in a safe and pleasant condition for many people to use.




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友達ができました / I made a friend.


新しい友達ができました。
今年になって、彼の方から連絡があって、なりました。

彼は、30年以上前の僕の映像見て、連絡をくれたのです。
年齢は 30歳以上違います。

とても、人懐こいヤツです。
お互い、母国語でない英語で、2時間以上チャットします。

そんな彼からプレゼントが、今日、届きました。
日本に来て、持参した品を、東京から郵便してくれたのです。


他に、ドライフルーツがありました。
とても、胸一杯になるほど、おいしかった。

彼は、ジムカーナ大会に出る為に日本に来て、今日は練習日。
借りたバイクで活き活きと、走る映像、現場から届きました。

とても多くの人と連絡を取っているのは間違いありません。
僕は、その内の一人に過ぎないのかも知れません。

でも、僕の中の、何かを壊してくれています。
固い殻のように、凝り固まった何かを。

まるで、息子の様な彼に、揺さぶられています。
「そんなトコで何してるの?」とばかりに。

視線を上げて、声を出し続けます。
きっと、もっと、友達できる筈だから。

今日、彼に泣かされました。
殻を壊されて、泣きました。

きっと、殻はもっとある筈。
自分では、殻に気づかない事に気付いたから。

だから、彼のような人に、もっと出会いたいです。
出会って、壊され、泣き、声を出したい。

(今日の日本語、英訳は、きっと、難しい)



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I made a new friend.
He contacted me this year and became one.

He saw my old video and contacted me.
We are more than 30 years apart in age.

He is a very friendly guy.
We chat for more than 2 hours in English, which is not our native language.

Today, I received a present from him.
He mailed me from Tokyo the items he brought with him when he came to Japan.


There were also some dried fruits.
It was so delicious that it filled my heart to the brim.

He came to Japan to participate in a gymkhana competition, and today was his practice day.
I received a video from the site showing him riding his borrowed bike with great enthusiasm.

I am sure that he is in touch with many people.
I may be just one of them.

But he is breaking something in me.
Something that has been hardened like a hard shell.

He is like a son to me, and he is shaking me.
He ask me, "What are you doing in there?"

I decided to keep my eyes up and my voice up.
Then I would have more friends like him.

Today, he made me cry.
He broke my shell and I cried.

There must be more shells.
Because I realized that I can't break the shell by myself.

That is why I want to meet more people like him.
I want to meet, be broken, cry, and speak out.

 

(It is difficult to translate today's Japanese into English.)





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全日本ジムカーナ選手権の紹介 / All Japan Gymkhana Championship


生まれた家の稼業が自動車修理工場だった事もあり、小さい頃から、プロ向けの整備専門書や大人用の車雑誌を「絵本」代わりに育った僕は、自動車だけが関心の中心でした。そして、高校に入る頃には、車のモータースポーツ関係の本も定期購読する様になった一方、オートバイには 26歳で二輪の運転免許を取得するまで全く関心がありませんでした。
そんな僕ですが、四輪のジムカーナについて伝えるのと一緒に、四輪のジムカーナの気に入っている点と、課題だと思っている事などと、”YOKAI's Gymkhana” について伝えたいと思います。

 


全日本ジムカーナ選手権


日本で四輪ジムカーナが始まったのは、恐らく、戦後、横田基地などの米軍兵士たちが広い飛行場や駐車場で始めて(アメリカでオートクロスと呼びます)、やがて日本人も加わったりしたのが最初と言われています。
そして、日本国内の車台数が増えるのにつれて、少しずつ各地で開催される様になり、鈴鹿サーキット船橋サーキットが作られた 1960年代になると、マイカーで出来るモータースポーツとして一気に広がっていった様です。

そんな風に、全国各地で様々なジムカーナ大会が盛んに行なわれていた 1980年、JAF日本自動車連盟)が主宰して行なった、“日本一決定戦” 的な趣向で行なわれたのが 全日本戦で、当時は年に一回だけの大会でした。この全日本戦の開催により、全国各地でのジムカーナ熱は更に高まり、競技人口も増えた 1992年から、全国各地のコースを10戦ほど転戦して獲得ポイントで競う、全日本ジムカーナ選手権シリーズが開催される様になって現在に至っています。




【 2024 全日本ジムカーナ選手権  第1戦 】

今年、3月16日に開催された 第1戦の様子を紹介します。会場は、栃木県にある モビリティリゾートもてぎ の南コースで、全面フラットなコースで、コース全体は 奥行が 400m近くもある広大なエリアで、第一戦では その内  200m 余りを使っています。

 

 

では、PN4 クラスで優勝した、津川信次 さんで、車両は トヨタの GRヤリスの走行映像を、車内カメラ映像と コース外のカメラで撮影された映像を一緒にご覧下さい。

 

タイムトライアルコースは以下の様なレイアウトでした。


そして、タイム測定結果です。



 

【 気に入っている点 】

〇 厳格な車両規定と車検
僕が最も気に入っている点が、車両規定(レギュレーション)が明確に決まっていて、時にはエンジン分解を含めた車検により、参加者全員が公平な車両で参加できる点が一番気に入っています。
特に、最も参加台数の多い ノーマル車クラス(PE 及び PNクラス)は 改造が許されている範囲が狭く、エンジン改造や排気系(マフラー)の交換はもちろん、内装の取外しも出来ません。可能なのは、脚周りとホイールとタイヤ、そしてシートやシートベルト、ハンドルやボルトオンで装着できる LSD(ディファレンシャル)程度です。
しかも、タイヤについても、環境性能に適合したタイヤしか使えなくなり、従来の 公道用でも溝が少なくて浅い Sタイヤ や PNタイヤなどが使えなくなっています。
だから、改造レベルによってタイム差がつくのではなく、ドライバーの運転技術と車両全体のセットアップ技術によってタイム差が出る所が好きなところです。

 

〇 コース設定
次に気に入っている点は、比較的おおらかに設定されるタイムトライアルコースです。多少経験が少ないドライバーでも、時間は掛かっても、完走できると思わせるコースになっている点が気に入っています。
もちろん、速いタイムを出すには高等なテクニックが必要ですが、例えテクニックが無くても、公道を走行できる人であれば、縦列駐車ができる人であれば、完走できるコースである事は、モータースポーツの入り口の競技と言われるジムカーナではとても大切な事だからです。
だから、僕も、二輪のジムカーナコースを設計する際は、初心者ライダーや大型アメリカンバイクでも、必ず、完走が可能なコース設定を心掛けています。それは、ジムカーナで最も大切な事だと信じているからです。


〇 クラス分け
車輛メーカーが JAF に申請して、公認された車両のみが ノーマル車クラスで参加できますが、その公認された年度によって クラス分けがあります。更に、公認された年度が規定より古いと、ノーマル車クラスでは参加できない点は、モータースポーツ振興の点で当然だと思います。
その他に、排気量や駆動方式などでクラス分けがあり、特に面白いのは 電気式駐車ブレーキが装備されている車両だけのクラス分けもあります。
これらのクラス分けのルールは、多少理解し難い点もあると思いますが、全て モータースポーツ振興の為だと思います。その時、販売されている車両の特性や動向、モータースポーツへの適正などから、より広く多くの人が参加できるように、比較的頻繁にルール変更されているので、当然の対応だと思います。

 




【 課題に感じている事 】

〇 車両価格
ノーマル車クラスで参加する限り、ベースとなる車両の基本性能の高さが重要ですし、それに交換可能な部品として性能の良い部品が販売されている事が大切になります。
そういう理由から、クラスによって、特定の車両が参加車両の多くを占める現象が起きています。そして、それらの車両が比較的安価であれば良いのですが、決してそうではないのです。
例えば、リザルトで PE1クラスのトップの成績を収めている 山野哲也 さんの車両です。彼は、動画で紹介した 津川さんと同様に、35年以上 全日本クラスのジムカーナに参加し続け、しかもトップの成績を収め続けているので 日本のジムカーナ界の顔と言える人ですが、彼の乗っている車両は ルノーアルピーヌ A110R で、販売価格が 1500万円を超える車両です。そんな彼の影響もあり、約 1100万円の A110S を含めて、高額な A110が数多く占めている点が気になります。

〇 年齢層
若い参加者がいない訳ではありません。成績トップを占める人の新陳代謝が進んでいないのです。先に挙げた 山野さんが 今年で 58歳、津川さんも同様の年代で、彼らの様に長年続けている人がトップの成績を収め続けていて、一般的なスポーツの世界とは大きく違っています。
これは、ジムカーナが経験の差でタイム差がつく競技という側面もありますが、一度好成績を収め続けると、自動車メーカーを含めたスポンサーや、有力なメインテナンスショップ、そして 練習機会に恵まれる事もあると思いますが、最も望ましい状態だとは思えません。




【 最後に 】

以上、ジムカーナについて、思いつくままに紹介しました。 
皆さんの中には、車のモータースポーツだから、太いタイヤを履き、車高を低くしたり、排気音の大きな改造車を想像している人も少なくないと思いますが、実際には、街中で走っている車両と殆ど外観が変わっていません。却って、街中を走る改造車の方がずっと改造レベルが高い程で、スポーツとして当然の形だと思います。
これは、二輪ジムカーナでも同様であるべきですし、車以上に社会的な偏見を受けているオートバイであれば、それもナンバープレートを装着している車両であれば、尚更、外観もエンジン等もノーマルの車両を基本とすべきだと信じています。

現在、GRAを通じて ジムカーナ競技の開催は行なっていないのも、そういう強い想いの反動だったと自覚しています。ただ、いずれ、いつか機会が来れば、初級者の方も一緒に楽しめる形式で行なえるなら、”YOKAI's Gymkhana” として開催する夢も持っています。

 






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1年前の目標・イメージ / Goal Image from 1 Year ago

   
ちょうど 1年前、引越し先をこんなイメージで探していました。
想定外で、病気になってしまいましたが、
道路環境や建物は、お蔭様で、ほぼイメージ通りになりました。
後は、体調を回復させ、この環境を活かすだけですね。
 


Just a year ago, I was looking for a place to move to with this image in mind.
I ended up getting sick unexpectedly, but thanks to you, the road environment and buildings turned out almost as I had imagined.
Now all I have to do is recover my health and take advantage of this environment.






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改めて、楽しみます / I'll Enjoy it Again


先日(3/29)、NPO法人として提出が欠かせない幾つかの書類を、県庁と法務局へ提出を楽しみに変えた話をしましたが、改めて、楽しみがやって来ました。提出した書類の一部に誤りがあり、県庁と法務局の両方から、修正を求めらえれたのです。

県庁の担当者の方は、長年に亘って担当して担当して下さっている事と、メールでの細かい指摘を頂戴しているので、比較的簡単な修正で済みそうですが、法務局は違います。そもそも、メールでの対応は一切していないからです。
でも、大丈夫です。先日、書類を提出した際の窓口の方よりも、今回、指摘を下さった方は丁寧に分かり易く説明して下さる方だからです。

法務局へ提出した書類は、5件全てを、「取り下げ書」という書類を作成して提出して、一旦、戻してもらってから、その場で間違いの無い書類を改めて提出します。今は、まだエネルギーは不足していますが、それぞれの方にお会いできるのを楽しみにして、エネルギーレベルは上昇してくるでしょう。
では、改めて、報告します。


The other day (3/29), I talked about how I was looking forward to submitting some documents that are essential for an NPO to the prefectural office and the Legal Affairs Bureau, and once again, I am looking forward to it. There were errors in some of the documents I submitted, and both the prefectural office and the Legal Affairs Bureau asked me to make corrections.

The person in charge at the prefectural office has been in charge of the matter for many years, and they receive detailed feedback via email, so it seems like it would be a relatively simple fix, but the Legal Affairs Bureau is different. Masu. First of all, we do not respond to emails at all.
But it's okay. The person who pointed this out to me this time was more thorough and explained in an easy-to-understand manner than the person at the counter when I submitted the documents the other day.

All five documents submitted to the Legal Affairs Bureau must be submitted by creating a document called a "letter of withdrawal," and then once they are returned, submit new documents with no errors on the spot. I'm still low on energy right now, but I'm looking forward to meeting each of you and my energy level will rise.
Well, I'll report again.





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https://gra-npo.org

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ヒロさんとNR500と / With Mr. Hiro and NR500

 
ご存知の方も多いでしょうが、モデルファクトリー・ヒロ(MFH)は、その屈指の精密さでモデル業界では世界的に有名な会社です。その製品の中で、ホンダ NR500 のモデルのプロモーションビデオを見つけましたので、ここに紹介します。
  
As many of you may know, Model Factory Hiro (MFH) is a company that is world-renowned in the modeling industry for its outstanding precision. Among those products, I found a promotional video for the Honda NR500 model, so I'd like to introduce it here.






NR500は、1979年、ホンダがGPに復帰した際、革新的な様々な技術を集めて作りあげた、歴史上、最も革新的なGP車両です。例えば、最も有名なのは気筒あたり8本のバルブを実現させる為の「楕円ピストン」、最適なシャーシ剛性とスペースユーティリティを実現させる「モノコックフレーム」、当時は耐久性が不足したドライブチェーンを助けドライバビリティを高める「駆動スプロケットと同軸のスイングアームピボット」、そしてGP界では画期的だった「倒立式フロントフォーク」に「サイドラジエーター」を纏っています。それらは、当時は主力だった2ストロークエンジン車に 同じ 500㏄ の排気量の 4ストロークエンジンで勝つという目的で作り上げられた車両ですから、車両レギュレーションが細かくなった今、今後、二度と生まれてこない車両です。

そして、NR500以上に、緻密なモデル作りに人生を掛け、この MFH を設立して、世界中の一部の限られた人々に最高品質のモデルを提供し続けた、廣美佐男(ひろみさお)さんの生き方にこそ、僕は憧れます。 残念ながら、2023年6月、63歳で逝去されました。モデル業界ではありませんが、僕は、その志の片鱗を引き継ぎたいと思っています。

 

The NR500 is the most innovative GP vehicle in history, created using a variety of innovative technologies when Honda returned to GP in 1979. For example, the most famous ones are the ``elliptical piston'' that allows eight valves per cylinder, the ``monocoque frame'' that realizes optimal chassis rigidity and space utility, and the ``monocoque frame'' that helps the drive chain, which lacked durability at the time, and improves drivability. It features a ``swing arm pivot coaxial with the drive sprocket'' that increases the height of the bike, an ``inverted front fork'' that was revolutionary in the GP world, and a ``side radiator.'' These vehicles were created with the aim of competing with the 500cc 4-stroke engine that had the same displacement as the 2-stroke engine that was the mainstay at the time.Now that vehicle regulations have become more detailed, these vehicles will never be produced again.

Misao Hiro, who has dedicated his life to making detailed models beyond NR500, established MFH and continues to provide the highest quality models to a limited number of people around the world. I admire Mr. O's way of life. Unfortunately, he passed away in June 2023 at the age of 63. Although I am not in the modeling industry, I would like to carry on some of that ambition.





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MotoGP のスプリングレートは?/ What is the Spring Rate of MotoGP?

  
ちょっと面白い映像がありました。
これは、恐らく、MotoGP に参戦しているチームの、Yamaha M1のフロントスプリングを交換している様子です。

Here's an interesting video.
It shows a Yamaha M1 front spring being replaced, probably by a team competing in MotoGP.

     
そこで、レートがどの位のスプリングを使っているかを ’ラフ’ に計算してみました。
基準になるのが、ロレックスの腕時計 デイトナです。ケースの大きさが 40㎜ ですから、そこから、スプリングの 外径を 38㎜、線径を 5㎜、そして 有効巻き数を 19とすると 0.92 Kgf/mm になります。 仮に、有効巻き数や線径が多少違っていたとしても、レートは 1.0 Kgf/mm 付近になり、公道用市販車(SS車)とさほど変わらない事になります。
また、スプリングの外径 38㎜ や 線径 5 ㎜ も 公道用市販車、特に倒立サスペンションを採用している車慮でよく採用されている数値です。 
なお、画像からも明らかですが、レース現場で多用されるシングルレートのスプリングです。

So I did some 'rough' calculations to see what rate springs were being used.
The reference is a Rolex Daytona watch. The case size is 40 mm, so if the outside diameter of the spring is 38 mm, the wire diameter is 5 mm, and the effective number of turns is 19, the rate is 0.92 Kgf/mm. Even if the number of effective turns and wire diameter are slightly different, the rate will be around 1.0 Kgf/mm, which is not so different from that of a production motorcycles for public roads (Super Sport).
 .
The spring outer diameter of 38 mm and the wire diameter of 5 mm are also commonly used in road-use production motorcycles, especially those with inverted suspension. 
As you can see from the image, this is a single rate spring that is often used in racing.




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