妖怪大魔王・コバ法王の日記

NPO法人GRA代表、妖怪:小林が書く、オートバイや人生、社会や文化など、日頃思っている事です

掘り出した過去

先日、ガレージの整理していた時、
片隅から出てきた額縁付き感謝状。
 
深夜、近所の若い女性の部屋で発生した事件で、
犯人を追いかけて捕まえた時のもの。

丁度、大震災の一年前の事だから、
ガレージに引っ越してきてそのままだった。
  
折角だから、自宅に持ち帰るけど、
何処にしまっておこうか。
 

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1987年、KAZEジムカーナ全国大会、参戦映像

30年以上も前、カワサキが全国的に開催していた KAZEジムカーナ大会、その全国大会に参加した時の映像です。
 
当時は、妖怪とも呼ばれず、全く無名の “ ひよっ子 ” 扱いでした。
 

※ 他の走行記録映像は、下記サイトに掲載しています

http://gra-npo.org/office/director/movie.html

 
 

振り返って、腹立つコト

これからの活動を模索する目的もあって、活動を記録した資料や映像などを保管&公開するアーカイブ化を進めているが、そうすると嫌でも過去を振り返る事になり、何故か腹が立っている自分が居る。

30年以上に亘り、数多くのライダー達と出会ってきたが、その一人ひとりを思い出す度、時々考えてしまう。

「 結局、彼は速くなりたかっただけだなぁ 」
「 その人は、楽をする事に一生懸命だったなぁ 」
「 なぜ、あんな陰口が言えるのだろうか 」


この活動を通じて、ライダーの責任や自覚を促して、“ ジムカーナ文化 ” を創造したかっただけだから、色々なイベントを全国各地で開催したけど、僕自身は一切利益を得られないシステムを通していた。
だから、僕より上手に走れる人が増えるのはよいけど、このGRAの活動を積極的に担ったり、似た様な組織を立ち上げて活躍した人は居ただろうか。
    
この組織と活動を企画して運営したのは僕自身だ。
だから、当然、その結果や責任は基本的に僕自身が負うべきなので、そんな結果を生み出した自分自身に一番腹が立っている。
   
GRAの活動を通じて、多くの人達がオートバイを操る楽しみを深めた事はほぼ間違いないだろう。
しかし、その楽しみや楽しむ場所を守り育てる事に身を粉にした人は何人居ただろうか。
せめて、運営の為にイベント当日以外の日に時間を割いてくれた人達へ意識を向けてくれた人は何人居ただろうか。
  
法人名と目標から「 ジムカーナ 」の文字を外し、速く走る事だけに意識が向かない様に修正したけど、 結局、利用するだけの人が居る事は間違いない。
そして、活動の目標や履歴を省みずに、希望や提案、意見を出す人は居なくならないだろう。
いや、Webサイトを通じた発信活動が広まれば広まる程に、無理解の提案や 感想レベルの発言を意見と言う人、そして中傷や非難する人は増えるだろう。
   
きっと、自分自身に腹を立てている場合ではないだろう。
もっと、肝を据えて歩んでいくしかない事だ。
それが、自分自身を成長させる体験であり薬になると信じるしかない。
 
  

 

リア スプリング、さらに低レートで乗り易く ?

何を思い立ったか、リア スプリングの交換を思い立った。
スプリングレート(ばね常数) で言うと、575 LBS/inch. から 525 LBS/inch へ 一気に2段階を下げるのだ。

臆病な僕としては、 中間の 550 LBS/inch 辺りが良かったけど、手元には無いし、注文しても 国内在庫があるか不明だし、何より 安くない。

だから、とりあえず 525 LBS/inch を試してみて、もし 「 少し下げ過ぎたかも? 」と思ったら、その時に 550 LBS/inch を発注すれば良い! と 納得させるに至った次第だ。
えっ? 「 もっとレート下げたい!」と思えたらどうする? って? 
大丈夫、 500 LBS/inch は 既に 勢いで購入済みだ。
 

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まあ、どちらにしてもこの トラ君、街乗り・ツーリング用として販売された時の 純正スプリング ( 約 510 LBS/inch ) と 殆ど同じ設定を試そうとしている事になる。
既に、フロントスプリングは 純正のスプリングレート ( 0.80 kgf/mm )から 0.66 ~ 0.91 kgf/mm ( 転換点 58.7mm / WP製 バンディット400用 )と、基本レートは低くなっている。

姉妹車の レーサーレプリカデイトナ675 のスプリング、 675 LBS/inch と較べると 何となく 「 悔しい 」 というか ちょっと複雑な心境だ。

しかし、姉妹車の スプリングレート は 明らかに異常だ。
それに、低レートのスプリングの方が 断然コントロール が容易なのだ。 人間で言えば、気長(きなが)で人の事を優しく受け止めてくれる人。 レートが高いと短気・頑固で意志を曲げない人だね。
 
変更の決定打は、鈴鹿での過去の映像だ。CB400SF ノーマルで 簡単にリアをスライドさせてとても楽しそうだったし、 以前の車両、ブロス の時も レートは 下げていた覚えもあるからだ。

見栄で 高いレート車を乗りこなす思いも無いわけでは無いが、世の中、人生は何事も経験だ。
 
 

【 リア スプリング 低レート変更後、実走リポート 】
  
乗り始めて直ぐに感じたのは 「 乗りやすいィ~~~ !」
何故か、エンジン冷えていても ギアチェンジも楽々 ♪
 
プリロード(イニシャル荷重)は 事前に調整済み
リアの車高も、空いた直線路で時速 20㎞ 迄加速で調整した。
 
軽くターンをしてみれば、冷えた路面なのに グリップ感良し。
しかも 細かな挙動が掴みやすく、コントロールも簡単。

自転車風に言えば ポタリング に使えそう
もっと実用的に言えば、コンビニバイク に使えそう !
 
きっと、スプリングレートが下がった分だけ、
リア 周りの荷重変化がやりやすくなっているからだろう。
 
でも、最初、給油に寄ったスタンドの人達は目撃していた !
スタンド へ続く街角・右 90度コーナー
時速約 30㎞、ターン中にブレーキかけると ・・
リアタイヤ、前ぶれ無く 外へ外へと 45度 大スライド ~~
  
皆さん、新品タイヤ履いた直後は 気を付けましょう !

 

映像アーカイブ化処理で、感じた感激と湧き上がる夢

時間が少し自由になる今だからこそ、今まで出来なかった事をしている。
例えば、過去の資料のアーカイブ作業。 PDFにしたり、Webサイトでまとめたりだ。
  
その中で新しく進めているのが 映像データのディジタル化だ。 個人とGRAのイベント映像、優に 300本を超えるテープデータを DVD-R に落として、最終的には HDD に収める処理だが、これも意外に手間がかかる。
  
最初に、テープから デッキのHDD に落とし、その HDDから DVD-R に移すのだが、結構手間もかかる。
タイトルの入力だけでない。 テープデッキ(8mm)とビデオデッキは別機器だから、ダビング中は テープの映像長さをチェックしておく必要もある。
  
で、この機会にと、過去の映像を見ながら、「 あ’’ ~~~~こんな恥ずかしい事を言ってたのかぁ 」 とか 「 結構 色んな事をやっていたんだぁ 」と 懐かしんでいる。
とは言っても、PC の HDD に入れた後は、編集して 動画サイトへアップして、それを Webサイト へ反映させる計画だから、どの部分を効果的に使おうか? と 考えながら観ている。
  
個人の映像データは 全て DVD-R に入ったので、今は 鈴鹿合宿(50本+α か?)のテープを変換しているが、昨晩 ( AM 3:00過ぎ )思った事がある。

「 僕って天才かも ?? 」

鈴鹿のコース、至る所で リアを軽くスライドさせながら走っているのだ !!

「 これ 誰? 」
「 あっ、僕だ 」

いやいや、自慢だけしたくて書いたのではない。
ライディングの 教則ビデオ の素材に使えるショットがたくさんあるから、その編集内容が頭の中を巡り続け、夢が湧き、興奮が収まらないから書き留めておきたいだけだ。

 
    *   *   *   *

 
やりたい事は次から次に出てくるけど ・・
いつまでも続けてはいられない。
お金が得られる仕事もしないと、続けられない。
でも、あと少し、前のめりで進んで行く !
 
映像、興味のある人、きっと居ると思う。
乞う、ご期待。
 
   

タイヤ交換時は、“ 整体 ” に最適な機会だ

『 左曲りのダンディの悩み 』

知り合いのライダーからよく聞く言葉がある。
「 左コーナーは気持ち良く走れるけど、右はちょっと怖い 」
高速道路やワイディングロードなどで、左コーナーだと気持ちよくバンクも出来て気持ち良く走れるけど、右コーナーは 左コーナーの様に走れないという事だ。

・・で、色んな原因説も流れている。
〇 日本は左側通行だから、右は対向車がいるから
〇 右側にアクセルがあるので、右コーナーと左では、右手の角度が違うから
〇 人間の心臓は左側にあるから

自分のだけではなく、たくさんの人のオートバイを触ってきた経験から言えば、原因説のほとんどは間違っている。
人間(ライダー)の責任でも、交通法規でも、臓器でもなく、オートバイの責任だ。

オートバイが歪んでいたり、車体にストレスが溜まっているからだ。
本当だったら、左右対称になっていなくちゃいけないのに、メーカーが作る時や販売店が整備する時に、きちんと歪みを取ってストレスも取る  “ 整体 ” 作業していないからだ。
実際に、“ 整体 ” をしてあげると、オートバイは気持ち良く走るのだ。 

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『 タイヤ交換時は、整体に最適な時 』

トラ君のタイヤ交換の時が来た。
じっくりと可愛がってやれる楽しい時だ。
普段は手の入り難い所まで磨けて、給脂が必要な所はしっかりと可愛がり、一つひとつ最適トルクで組み上げてやる楽しさもあるけど、やっぱり欠かせないのが “ 整体 ” だ。
 

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フロントフォークの整体(整列取りとストレス取り)は普段からマメにやっているけど、前後タイヤの整体(整列取り)はこの機会が外せない。
“ 左曲り ” 症候群のオートバイの殆どは フロントフォークのゆがみ(ねじれ)が原因だけど、前後タイヤの整体(整列取り)も無視できないからだ。

実際、ほとんどのオートバイの前後タイヤの整列は取れていない。
それも、ほとんどの場合は リアタイヤ が “ 右 ” 側に向いている。
エンジンからの駆動力が、チェーンを通じて リアホイール の左側にある ドリブンスプロケット(歯車)を前方に引っ張ってしまうからだ。

チェーン調整用の為に、左右のスイングアームにある 目盛に合わせたって正確にできない。 リアホイールのアクスルシャフトで コンマ mm レベルの狂いで オートバイの動きは変わるのに、スイングアーム は そんな制度では作られていない。
チェーン引きのボルトの長さを ノギス で測っている人もいるけど、同じ理由で気休めでしかない。
  

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『 前後タイヤの整列取り 』

一度、実際にやってみれば分かると思うけど、特別サービスで やり方を図解した。
僕が発案して専売特許(?)の “ 妖怪棒 ” を 2セットを使う、“ 実用新案特許 ” 並みの方法だ。(?)
 

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前と後のタイヤの中心線(センター)は、一本に重なるようになっているのが本当だ。
でも、ほとんどのオートバイは リア タイヤが 曲がっているのだ。
その曲がりは、“ 妖怪棒 ” などの ゲージ を使えば簡単に調整できるのだ。

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前後のタイヤに、1m と 2m の “ 妖怪棒 ” を2本ずつ 、ゴムロープ 等を使って 前後タイヤの側面に固定して、それぞれ 車体の左右で、前後の “ 妖怪棒 ” の 隙間(間隔)が同じになるようにするだけだ。
  

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※ 前回の教訓 ※
例え、整体をきちんと取った後でも、定期的に確認作業は必要だ !

 

  

タイヤ組換え時には、クリーニングとオイル交換が大切だ !

タイヤが交換時期になったので、タイヤ交換の為のスペアホイールを取り出してみると、今履いているタイヤより山が残っている !
残っている山だけみれば、充分に 50㎞ 以上は使えるに違いない。
一瞬、スペアホイールのタイヤを最後まで使い切ろうかどうか悩んだが、製造ロット番号は 3817 、去年(2017年)秋製造のタイヤ、賞味期限は過ぎているから諦めよう。

気を取り直して、交換用ホイールからタイヤを外すが、ここで大切な注意点は、「 クリーニング」と「 オイル交換 」だ。
クリーニングとは、タイヤがホイールと接する部分(ホイールのリム内側)を綺麗に磨く作業だ。余分な汚れを取り去ってやれば、タイヤが正しくホイールと密着するから、タイヤが気持ち良く性能を発揮してくれるのだ。
   
クリーニングの方法は、タイヤが密着するホイールのリム内側を、細かいワイヤーブラシとスポンジ研磨剤で磨いてやるだけだ。
  

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( リム内側、黒くまだらに帯状になっているのがタイヤのカス、ホイール側でタイヤと密着する部分は黄色く塗装してないので地肌が帯状に見えている )
 
ホイールのリム内側をクリーニングしないのは、風呂やシャワーにも入らないで、下着や服を着替えているのと同じだから気をつけている。
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そして、大切なオイル交換とは、ホイール中央部にあるオイルシールのオイル(グリース)を交換してやる事だ。
このオイルシールは、ホイールの回転を支えているホイールベアリングを水や埃から守る大切な役目をしていて、オイルシールに汚れやほこりなどが付着したままだと ベアリングを傷めてしまうから大切だ。
特にオイルシールで一番大切な箇所は、金属部品部品(カラー)と接している箇所、リップと呼ばれている箇所だ。
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ただ残念な事に、このリップ部のクリーニングと給脂(グリース補給)さえされないのが一般的で、街で見かける殆どの車両はリップとそれに接しているカラーを摩耗させながら走行している哀しい現状だ。
タイヤ交換の時にオイルシールのオイル交換をしないのは、地面に落としてしまった飴玉を拾ってそのまま口に入れるより酷い。 人なら体調が悪くなる事は殆どないけど、機械は自分で治せないので、ゴミや埃などを入れてしまうと確実に傷めてしまうのだ。

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話を戻して ・・
そのオイル交換の方法は、オイルシールのリップ部と内側に充填してある古いオイル(グリース)を拭き取り、代わりに新しいオイル(グリース)を指で優しく充填させるだけだ。

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気をつける事は、拭き取る時には繊維クズが残り難い紙ウエスを使い、オイルを充填する際にはオイルシールのリップ部を触って弾性・傷・変形の有無の確認と、ベアリングがスムーズに回るかの確認は大切だ。
トラ君の場合、ベアリングは非接触型ゴムシールを採用した低抵抗型に、オイルシールはダストリップを備えた低抵抗型に交換済みだけど、どちらも機嫌良い状態だったので一安心だ。これからもよろしく!

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さて、オイル交換したら埃よけにテープを貼り、タイヤ組み替えだ。

新しいタイヤに組み替えても、タイヤ ( ホイール) 交換作業の時には更に大切な作業が沢山あるから、明日にでも じっくりとする事にして、さあ、帰って風呂入ろう。
 
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