妖怪大魔王・コバ法王の日記

NPO法人GRA代表、妖怪:小林が書く、オートバイや人生、社会や文化など、日頃思っている事です

「自然」が、少し減りました

   
昨日、家の東に面した、空き地の草が刈り取られました。
以前は家が建っていたという、5m × 15m ほどの空き地ですが、引越して来た時から「セイタカアワダチソウ」など、雑草と呼ばれている草たちが元気に競い合っていました。でも、今は、そんな彼らの姿は一切なく、土の地面が無造作な表情をしているだけですが、近所の人達は、意向同音に、「これですっきりした!」と、他人の土地の事に口出し出来ない鬱憤が晴れたかの様に、安心の表情になっています。

しかし、僕にとっての「自然」は急に減りました。
引越ししてから夏を通して、一日中鳴き続けていた、「ジ~~」と鳴く、名も知らない虫たちの声が聴こえなくなりました。今は、コウロギが一人、所在無く鳴いているだけです。

  
神戸から来た僕にとって、草や植物の豊富さが多様な虫を育み、それが鳥などの動物の豊富さに繋がっている様子が見えていたのですが、9月に入って、その空き地の上空に 100匹を優に超える「赤とんぼ」が群れているのを一緒に観たのですが、近所の人達にとって、空き地が自然の宝庫になっているとは思えなかった様です。まるで ‘ ひとり ファーブル ’ になった気分です。

買ってきた植物を鉢植えして、緑豊かな観光地へと出掛け、捕らえてきた動物を動物園で観て、「自然」と接し理解している様に思いがちですが、お金を払わなくても、人ともっと身近で、知らず知らず人を支えてくれているのが「自然」だと思う様になっています。

当面、心配なのは、同居人の暮らしです。二人の「ヤモリ」君と一人の「女郎蜘蛛」さん、食べるモノに少し困っている筈です。冬は遠くないですが、先ずは、一日も早い自然の回復を期待しています。




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