妖怪大魔王・コバ法王の日記

NPO法人GRA代表、妖怪:小林が書く、オートバイや人生、社会や文化など、日頃思っている事です

オーリンズの改良記録 ” Modification of Ohlins " 「妖怪ガレージ日誌」

   
オーリンズなど、社外製のサスペンション ユニット に交換している人は少なくない。
タイヤ交換に次いで、オートバイが持っている性能を正しく発揮させる為には、とても有効な手段だ。
   
しかし、車両価格の 1/5 程もする高額な部品、充分にその特徴や性能を発揮させている人は決して多くない。  「 〇〇車専用 」として販売されている品をそのまま装着して、ダイヤルを少し触って終わりでは “宝の持ち腐れ” だ。
  
そんな訳で、ダイヤルでのダンパー調整や車高調整の前に、頭に入れておいて欲しい事がある。
 

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『 サスペンションユニットの事情 』

先ず、「 〇〇車専用 」として販売されている サスペンション ユニット は、車両メーカーに純正装着されているユニットに “近い” 仕様で販売されている事を知ってて欲しい。
  
“ 近い ” と言っているのは、ユニットメーカー側の事情で、「 純正装備されているユニットと、同じレートのスプリングで、そのレートに合ったダンピング特性にして、全長も標準品と同じにできます 」という仕上がりになっているからだ。
   
その理由は、それら社外製ユニットは、純正装備の品の様に、特定の車両に合わせて専門スタッフが専用のテストコースを走らせて熟成させた専用設計の品とは違うからだ。
社外製ユニットは、その車両に装着して、専門スタッフが専用のコースで走行テストを重ねた専用設計の品ではなく、数種類の基本的な部品を、標準装備品に似せて “組み立て” て、「装着可能です」と言って販売している品に過ぎないからだ。
つまり、装着した後には、車両とライダーに合わせて、プリロード調整や車高調整、そしてダンパー調整を適確に行なう必要があるのだ。そして、それをしなければ ノーマル以下の性能しか出せない事にもなる。
   
その上で、数種類のピストンやシリンダーなど基本的な部品の組み合わせで、ほとんどの車両に適応可能な製品を組み立てている事を利用しなくてはモッタイない。
大切なスプリングを、乗る人に適したスプリングレートを指定して注文したり、購入した後でスプリングを交換する事も可能だし、変更したスプリングレートに合わせてダンパー内の部品交換をして設定変更ができる事も忘れてはいけない。
   
「〇〇車専用」とか「装着可能」として販売されている “近い” 状態の品を、本物の “専用品” に出来るか出来ないかは あなた次第だと知っておいて欲しい。  
 
 

 
『 悩みの、スプリングレート 』

サスペンション ユニットの内で、一番大切な部品は? と問われば 「 それは、スプリング 」と言って間違いない。( 何度も言っておきます )
そして、スプリングで一番大切な要素は? と問われば 「 それは、スプリングレート 」で間違いない。
    
スプリング レートとは、簡単に言えば 堅いか柔らかいかの事で、ベッドのマットレス の反発力の大きさと同じだ。
小柄で体重の軽い赤ちゃんや幼児なら柔らかいマットレスが合う様に、小柄で体重の軽いライダーに適したスプリング(レート)と、大柄で重いライダーに適したスプリング(レート)は違うのが当たり前。 特に、オートバイの場合には、サスペンションは安全に深く関わるサスペンションだから、乗る人に合ったスプリング(レート)を選ぶのが一番だ。
   
しかし、困った事に、車両メーカーが純正で設定しているスプリング(レート)に疑問を感じる事が少なくないのだ。特に感じるのは、SS車、レーストラックを趣味で走る事を前提に設計されて、トラックテストでの評価で販売成績が変わる車両のスプリング(レート)だ。 街中の走行では、とても安心して曲がれず、雨の下り坂コーナーだと恐怖さえ感じる車両が少なくない。
   
それなのに、社外製ユニットのメーカーは、純正設定のスプリングレートのまま組み立てて販売しているから、その事で悩んでいる人は気をつけるべきだろう。
純正装備のユニットや標準仕様の社外製ユニットでは、楽しめず恐さを感じているならば、発売元(多くは輸入・組立・販売会社)に連絡をして、スプリング(レート)の交換とレート変更に合わせたダンパー仕様の変更を打診するべきだと思う。
それに快く対応してくれる発売元であれば、大切な オーバーホール作業の依頼時に微調整も安心して頼めるし、技術力と信頼性のある販売元を確認する為にも、更に都合が良い。
  
    
   
  
『 スプリングの性格 』
    
スプリング レート 以外にも、スプリング の性格を左右するものがある。 それは スプリングの品質だ。 多くの人はスプリングは どれも同じだと思っていると思うけど、それは違う。 どの製品でも同じ様に バネ鋼 の素材を 熱して成形しているけど、バネ鋼の材質と成形処理の緻密さ、そして 完成後の製品検査のレベルでその品質は大きく違うもの。
   
実際、僕は色々な メーカーのスプリングに出逢ってきたけど、一番のお気に入りは、成形後の検査がとても厳格なので、検査で合格する製品の歩留まりが 2割程度と言われる“ハイパーコイルズ社 ” のスプリングだ。 微少なストローク時から感触が違い、同じ道を走っても、これを装着すると ロールスロイスの様に(乗った事無し、イメージで)しっとりと湿った様な滑らかな感触になるから不思議だ。
  

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オーリンズ専用、黄色いスプリング 』

オーリンズ製品専用スプリング で 困った事は、その色・黄色ではなく、独自の 内径(スプリング内側の直径)規格の製品を採用している事だ。 一般的に、殆どの 社外製ユニットメーカーは、共通規格の 内径のスプリングを装着できる様になっているのと較べれば、オーリンズはずっと小さい内径のスプリングで独自路線を目指しているのだ。
   
先に書いたように、スプリングの品質でユニットの性能の多くが決まるけど、専用のあの黄色いスプリングの品質は “並” ・一般レベルの感触で満足できず、他社製スプリングへ交換を決断したので加工が必要になった。
変更するスプリングの内径に合わせて、リテーナー(台座)という部品を設計・製作して、同時に、スラストベアリングが装着できる様にして、スプリングの性能を充分に発揮できる様にストレス対策も可能になったのだ。

  
 

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http://gra-npo.org/policy/yokai_column/list_youkai_column.html#garage
 
 
 

 

ヘルメットの弊害 Harm of helmet

  
     一般道を走る機会の多いライダーなら、何度か経験した事があるだろう 
      四輪車のドライバーと意思疎通感が薄く、時に疎外・迫害されている感覚を 
      もしかしたら、それはヘルメットの弊害かも知れない
    
      安全の為に義務化されているから、と思って見過ごす前に、
      ヘルメットが原因で、知らない内に社会から浮いている事実を考えたい

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『 反応の違い 』
    
僕は、街中でモラルに欠けた行為を見掛けると、リスクを計算の上で、その人に注意する事が多い。歩きながらの喫煙している人や吸い殻のポイ捨てした人、歩道の上で駐車している人や運転中に携帯やスマホを使っている人にもだ。
   
しかし、最近、注意しても聞かないだけでなく、「あんた、何者」と言い返される事が多くなって悩んだ。そこで、その変化の原因を色々と考えたところ、一つは服装にありそうだと思いついた。
    
最近は、以前とは違って、NPO法人の仕事に専念しているので、街中を移動する時は Gパンとトレーナーなどのカジュアルな服装だ。
以前は、街中を歩く時といえば、上下スーツに革ブーツ、そして鞄を片手だったから、その服装の違いで反応が変わったのだろう。
   
さらに、同じ服装でも、ミニバイクで移動している最中での注意が一番効果が薄い事にも気が付いた。歩道や横断歩道上に駐車をしたり、他者に危険リスクを与える場所での路肩駐車しているドライバーに注意しても、異様な程に“上から目線で”で反発されてしまうのだ。
  
最初は、「 ミニバイクに乗っているから ・・ 」と思っていたけれど、どうも それだけではない気がしてきた。そう、ヘルメット(ジェット型)とサングラスをしたままで注意をした事にも関係があっただろう、と思えてきた。
その考えに至った根拠は、“ヒジャブ効果”だ。

  

 
 
ヒジャブ効果 』
   
日本は、以前と較べて、観光労働、研修の為に、海外から渡航している方が増えている。 それに応じて、街中で見掛ける機会が随分と増えていて、宗教的な戒律による服装を守る人々を目にする事も多くなり、見る人によっては逆らえない “違和感” を感じる事もあるだろう。
    
例えば、イスラム教徒の女性が頭につけるヒジャブによる反応だ。
目にする機会がもっと増えたり、その服装をする友人が出来れば、そんな違和感を感じる事は少なくなるだろうが、見る人によっては、見慣れたとしても、「宗教観の違う人」、「日本語は通じないかも知れない」という意識は残るだろうし、仮に話かけらられたら、少し身構えてしまいそうになるだろう。

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では、同じイスラム教徒の女性でも、地域や宗派、風習の違いる、眼しか出さない「ニカブ」だったらどうだろう。
「ヒシャブ」なら顔前面は露出しているので表情がわかるけど、眼元しか見えない「ニカブ」ではそれは無理だから、人によっては、更に “違和感” は感じてしまうだろうし、身構え方も大きくなるだろう。

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それなら、アフガニスタンなどで見掛ける、目元さえ隠してしまう「ブルカ」だったらどうだろう?
きっと、イスラム教徒の女性だとは思いつつも、性別や年齢も判別できず、“無関心” や “疎遠” な態度を取ってしまう人が居たとしても自然な反応の一つだろう。
    

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ここまで考えて、僕は、二輪ライダーが義務で被っている「ヘルメット」も、それら「ヒジャブ」や「ニカブ」、「ブルカ」的な効果を発揮している筈だ、という結論に至った。 つまり、ヘルメットを被っている時には、被っていない人々に対して、見る人によっては、少なからず “異人種” 的な反応を与えてしまい、ネクタイとスーツ姿の時とは別な反応を引き出したのだろうと思う。
 
  
 
『 ヘルメット弊害への対策 』

ヘルメットを被っている限り与えてしまう “違和感” や “怖れ” 、場合によっては 二輪ライダーに対する “負のイメージや記憶” の払拭は難しい。 だけど、その対策は簡単だ。
ドライバーなどに注意する時には、今度から、ヘルメットとサングラスを取ってからにする事にした。
    
しかし、一般道を走行中はヘルメットを脱ぐ事は出来ないから一工夫が必要だ。 歩行者や四輪ドライバーにとっては、ライダーの性別や表情、人種さえ判断出来ず、同じ人間とは意識出来ていない人が居ても不思議ではないからだ。
   
何かをアピールする必要があった時には、“人間らしい” 動作や表情が読み取れる工夫が大切だ。 感謝や抗議を示す時には、頭をはっきりと相手に向けたり、片手を大きく挙げて伝えるべきだろうし、それが出来ない 四輪ドライバー に対しては効果的なジェスチャーとなるだろう。
  

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ライダーとして、一番やってはいけないのが、憤りのジグザグ・ローリング走行や、怒声代わりの空吹かし、ドアミラーや車体への接触攻撃だ。 それらは、相手に恐怖や怒りしか生まず、他の二輪ライダーへの攻撃的な行為や意見として跳ね返ってきて、時には他ライダーの命を奪う原因になるからだ。
   
だから、もし、あなたのライダー仲間の中で、四輪ドライバーへの憤懣からそれらの行為をしている人が居たら、同情や同調に留まっているのは罪だと思って欲しい。 そんな機会こそ、自分自身を含めて、良いオートバイライフ環境を育てていく絶好の機会の一つなのだから。 
 

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『 妄想 』

そんな事を考えていて、妄想が浮かんできた。
  
【 ヘルメット装着自由化 】  1970年代の様に、ヘルメットを被らないのが普通だったら、ライダーの事故死亡率を無視すれば、社会との関係はもっと良好だったかも知れないと。
   
ヘルメットによる匿名性が消えて、性別や年齢、表情の全てが丸わかりだから、ライダーも無謀で反社会的な行為を自重するだろうし、何より事故は死亡に直結する事がわかるので、無茶な運転は控えるかも知れないね、とさえ想ってしまう。

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【 四輪ドライバー、フルフェイスヘルメット装着義務化 】 二輪でのヘルメット装着義務はそのままで、四輪ドライバーにもフルフェイス型ヘルメットが装着義務になると楽しい。
そう言うと、ドライバーの表情が読み取れないから危険という意見もあるだろが、1970年当時の車両と較べると、エアコン装着稼働率は 100%になり、全ての窓ガラスが何らかの色に染まっているので、今や表情の読み取りを期待していない筈だ。
   
逆に、ドライバーにとってヘルメット姿が身近になるので、二輪ライダーとの親近感を抱き、ライダーを同じ運転者として認識する傾向が高まり、ライダーにとってもドライバーに多少の仲間意識も芽生えるだろうから、相互間での無駄な不信や圧力的行為が減って、交通安全に役立つのは間違いない。
 
 
 

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    http://gra-npo.org/policy/yokai_column/list_youkai_column.html





 

2020年 あけまして おめでとうございます

   

新年、明けまして おめでとうございます。
昨年・2019年も あなたの関心とご支援のお蔭で、実りある一年になりました。
  
今年も、さらに一歩、前へと進んでいきますので、
どうぞ、変わらぬ 関心 と、ご意見やご指摘、ご支援をよろしくお願いします。


                                                                      NPO法人 GRA   代表   小林 裕之

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今日の買物、フライングか ?

   
仕事の合い間に、大型スーパーへ、
食料品の買い出しに行った。
  
多くの会社は 仕事納め時期。
週末からは混雑するとの読みは正解か、ゆっくり買えた。
   
でも、思わず買った白菜、フライングだったかも ?
12月初めに買った白菜、一番柔らかい所が残っている。
  
皆さんも、良き年末年始をお迎えください。

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妖怪・小林 “ 妖怪バージョン ” 『 GRA 特別練習会 』 紹介動画

   
妖怪・小林が企画・開催していたイベントの中で、豊富な走行時間と魅力的な走行コース、そして分かりやすい上達のヒントなどから、多くの人から人気を集めていたイベント『 ジムカーナ特別練習会 』の紹介動画です。
   
紹介するイベントは、1994年7月に京都府にて開催して、東京や愛知などからの参加者を含めて 総勢 72名、バラエティあふれる車種が集まっています。
   
   
イベントの様子を映した動画は公式Webサイトに掲載していますが、それとは別に、ディレクターズカット版、” 妖怪・小林 バージョン ” を作成してみましたので、きっと、少しは楽しめると思います。

また、当日のイベントの 「コース図」や「リザルト」、「参加者一覧」などの詳細記録は、下記サイト に掲載していますので、一緒に見るともっと楽しめます。
     
【 イベント記録 】
http://gra-npo.org/document/record/1994/19940703.html





トラ君(トライアンフ)、生まれ変われるか?

 
いつまで経っても煮え切らない操縦性のトラ君(オートバイ) 、夢のお告げで、救世主が居たかも知れない。
    
ヨーロッパでは、日本よりサーキット走行が身近で気軽に楽しめるから、(サーキット)トラック用に適した車両が求められている事は知っていた。( 俗に言う SS車 )
ただ、トラ君を買う時、兄弟車・デイトナ675がそのトラック専用としか思えない程の設定だとは思わず、その設定を真似して、新車の時から部品を移植していたけど、兄弟の特殊な生い立ちを知れば知るほど、少しだけ、後悔している。
    

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デイトナ675用として販売されている社外製 リアサスペンション ユニットは、異常に高いレートのリアスプリングは 約 2割下げ、ダンパー本体内部のシムも 下げるスプリングレートに合わせて最初から変更してある。
だから、ここまで来たら、スイングアームのピポット位置を元の位置に戻して、リアの車高を ピポット位置で 3.2 mm 下げてみる手段を試すしかない。
  

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トラ君、分かりやすい性格になるかな?

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妖怪日誌 「 筋肉痛から見えるか、次期スプリング 」

   
12月15日、イベント開催して、空き時間(昼休み)と 午後からの走行練習のリード役として、走っただけで酷い筋肉痛に見舞われた。 きっと、ここから、サスペンションの次のセット方針が見えるかも知れない。


『 12月15日 』
  
空き時間の 約30分間、ブレーキを使わない基礎練習、右で4㎞、左で4㎞をこなした時から、12月1日の走行時に感じなかった違和感があった。
いくら、イベント前日までに準備走行をしなかったと言っても、2週間前とは違った感触が残った。
   
そして、3時前から始めたコース走行練習、初めは 静観していたけど、クリニック来場者に「出来れば、走行練習でリードしてください」と言われてたのを理由(言い訳?)にコース走行に入った。 最初は、来場者の後について走っていたけど違和感は残っていた。 フロントのコントロール感と安定感が不安で、最大バンク域が使えない。
   
暫くして、先頭を走り、視界が開け、ペースを上げても不信感は拭えない。 が、前回よりも格段にリアサスペンションの感触は良くなっている事が確認できた。リア スプリング の レートを 2段階アップしたのが功を奏して、ターン中間部で、バンクさせたまま次のポイントへアクセルを開けていくのが楽しくて仕方無い。 これなら、リアスライドへ移ってもコントロールが楽しそうだ。
  
しかし、フロントサスペンションの感触は良くない。 練習エリア内だけでなく、高速道路上でも “突き上げ感” が強く、あまりハッピーな感触にはなれない。前回より、フロント車高を 1㎜ アップさせ、フォークオイルを更に 5㏄ 抜いて、試乗結果も悪くなかったというのに。

 

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『 12月16日 』
  
朝から、強い筋肉痛に襲われた。
車体のコントロールにつかう 大腿四頭筋 が痛いのは納得できるが、何故か、臀筋(臀部筋群)とその上部の広背筋下部が痛い。通常のコントロールとは別に、車体の安定を維持するために、何か特別なコントロールをしていたのは間違いないだろう。
  
フロントタイヤ 端部(トレッドエンド)の残りライフは殆ど無く、路面温度も 12℃ 程度と、フロントタイヤにとっては酷な状況だったとは言っても、何かが違う。 例え、条件が多少悪くなっても、それを補ってくれるのが サスペンションの 本来の役割の一つなのに、最後まで好きになれなかったのと関係はあるに違いない。
 
ここで考えた。
  
フロントスプリングの レート、一段階下げて、よりタイヤが優しく路面と会話が出来るようにする必要があるかも知れないと。路面温度が下がったり、路面が濡れている時にこそ、きちんとタイヤに仕事をさせるのが正しいサスペンションだから、スプリング変更を検討する事にした。
   
フロントスプリングは、リアのスプリング選定と較べると 20倍以上難しいけど、検討は一度やらなくてはいけないだろ。