注文していたタイヤを宅配便に引き取りに行った時、
30才代の女性スタッフ、片手で軽く抱えて言った。
「 台車、用意しましょうか? 」
ん、爺やに見えるの?
2本で 28,000 円。
自転車のタイヤがすごく高く思えてきた。
ん? そこが爺?
注文していたタイヤを宅配便に引き取りに行った時、
30才代の女性スタッフ、片手で軽く抱えて言った。
「 台車、用意しましょうか? 」
ん、爺やに見えるの?
2本で 28,000 円。
自転車のタイヤがすごく高く思えてきた。
ん? そこが爺?
チューブレスタイヤ、
初めてのパンク、その場所で直せなくて、
チューブタイプ (クリンチャー) へ決心。
友達に勧められ、ヴィットリアを選んだが、...
何故か 前後色違い、カラータイヤに。
はたして、どんな自転車になるのやら。
で、店の店長さんと話をしてみれば、
彼もチューブレス派、
パンクしたら、その場でチューブを入れると言う。
あっ! その手があったんだ。
微妙に心が揺れている。
でも、きっと、派手な色に行くような。
NPO法人 GRA が企画開催している、オートバイの基本から実践的に学び体得するイベント ・『 自由練習会 』に、GRA イベントには初参加の人(男性)が一人。
いつもの 進行・運営に慣れたメンバー以外の人の参加は、色々な意味で刺激的な事であるし、GRA の活動理念が試される場になるから、大歓迎だ。
【 どう操作したら良いでしょうか? 】
朝のミーティング、全員の自己紹介の後、各自が当日にやりたい事(練習テーマ)を発表しあった時に彼の口から出た言葉は、
「 久し振りにバイクに乗り始めたのですが、思っていた様に乗れず、講習会に参加しても未熟さを感じて ・・・・ 」と続き、
「 どう操作したら良いかを教えて下さい 」だった。
う~~ん、困った。
言うのは簡単だ。
はい、視線が ・・・ 、 腕の力は ・・・ 、 はい、ブレーキは ・・、
習う気持ちで待ち構えている人には、どんな言葉でもありがたく感じるだろう。
でも、それは本当の意味での学習にはならないし、効果は長続きもしないだろうし、そんな指摘は誰でもやっている陳腐な内容だからだ。
【 オートバイは操作するモノじゃあない 】
そんな彼に言った言葉は、
「 オートバイはライダーがアレコレと操作するものではないよ 」
「 オートバイは、発明されてから 140年余り、それ自体できちんと自律的に安全に走る様に改良されて続けているモノ 」
「 走る能力は人間とは比較ならないのだから、人間はオートバイ任せで乗せてもらう位で一番高い能力を発揮するよ 」
「 だから、オートバイを先生だと思って、乗りながら会話をしてごらん。きっと、色々な事を教えてくれるから 」
尋ねられる度、そう答えてはみたが、簡単に理解できる筈もない。
特に、自分自身に未熟さがあると考えている人ならば、先ずは自分自身の操作を改めるのが最初と考える気持ちは理解できる。
【 15mピッチの 2本パイロン練習 】
意図を十分に理解できないまま、彼が始めた練習は 8m弱 ピッチ に置いたパイロンで、ブレーキも併用した 8の字練習などを一人で一時間余り、黙々と続けていた。
休憩時間、ブレーキを一切使わないターンが基本である事。ハンドルは操作するモノでないから片手練習も有効である事を伝え、パイロンのピッチを 15m 程に変更する事を提案。
すると、それ以降の練習では、遠くから横目で観ても、徐々にオートバイが活き活きと動くようになってきたのが一目瞭然。
ピッチの狭い練習をすると、オートバイとゆっくりと会話を交わす間も無く次のパイロンが来るから、自然とそのピッチにだ合う自分勝手で特殊な操作をオートバイに押し付けてしまうもの。
そんな事を覚える為に懸命に練習しては、オートバイにとって不幸ばかりだからだ。
でも、徐々に良くなっている事に彼が気づくのは後になってからだろう。
【 人生初体験のタイムトライアル 】
そんな彼にとって、生まれて初めてのタイムトライアルの時が来た。
参加した全員が完走できて全員が楽しめるコース設定にするのがGRAのモットー。
彼に無理の無い様に、全体的に大らかな設計をしたが、ゴール間際に狭いセクションを作った。 恐らく、人生初体験となっただろう “ 回転セクション ” だ。
タイムトライアル・2ヒート終了後、無事に完走を果たした彼、若干興奮気味に言った言葉は ・
「 もっと、タイムトライアルが走りたい! 」だった。
う~~ん、良かったのか ・ ・ ・ ?
僕は、オートバイにとってタイヤが一番大切な部品だと思っている。
何故なら、エンジンが無くても、ライダーが居なくても、オートバイは走れるけど、
タイヤ(&ホイール)が無ければ 1mさえ走れないからだ。
つまり、オートバイはタイヤ様(タイヤさま)に走ってもらう乗り物と言える。
しかし、大半のライダーはそう思っていない様だ。
まるで、ライダー自身が操って(操縦して)いるからオートバイが走る事が出来ると考えているようだ。
レッスンや練習会、競技会を通じて、大勢のライダーが精一杯走る姿をじっくりと観てきたが、タイヤに気持ち良く走ってもらう走りが出来るライダーは多くはないからだ。
そんな走りが出来るライダーは、測定タイムの多少に関係無く、安全な走行が出来るし上達も早いのも間違いは無い。
今回、『 安定限界トレール量、知っていますか? 』で、そのタイヤの事情を詳しく説明しているのも、少しでも多くの人が安全で上達の早いライディングを実現して欲しいと考えているからだ。
「 オートバイ解説専門書 」でさえ、表面的な通り一遍の説明しか書いてなく、勉強熱心なライダーさえ“ 安定限界トレール量 ”はおろか、“ タイヤの事情 ”への配慮が足りないから、果たして理解が出来るか不安もあるけど、全国で一人だけでも理解してもらえれば価値はあるだろう。
“ タイヤの事情 ”本位で考える 『 安定限界トレール量 』の解説は、Facebookページ : [ NPO法人 GRA ]で展開させていくので期待して欲しい。
https://www.facebook.com/pages/NPO%E6%B3%95%E4%BA%BA-GRA/495074740524960
※ 表示されない場合には、下記のページの [ GRA公式 Facebook ]からどうぞ
http://gra-npo.org/policy/explanation/office.html
※ 掲載の画像は、今回のトピック内容とは関係は無し。
※ 画像は、NPO法人 GRA の理事T氏 の車両を分解整備した時のもので、初中級者向け(?)の詳細なDIY整備ポイントを数多くの画像で解説を行なう予定なので、こちらも期待して欲しい。
オートバイで、
ジムカーナという競技を長年やってきた。
上手になり、速いタイムを出せるのが楽しくて、
練習も随分とやってきた。
ただやみくもに走り込んでいた時期もあったけど、
優秀なコーチと出会ってなければ、
長い間、良い実績・結果は残せなかっただろう。
【 彼は、名コーチ 】
そんな “ コーチ ” の一人が ストップウォッチだ。
簡単な練習コースを走る度、“ 彼 ” はタイムを測定するだけ。
でも、何度か走る度、0.1秒 単位で変化するタイムは教えてくれる。
「 今のは、あそこでロス(失敗)したね 」
「 あ っ! 今の走りの感じだよ 」って。
彼の指摘はいつも無慈悲な程に正確で、
たった 15 秒 程度の短いコースでも、僕には毎回とても勉強になった。
【 一人練習の時には ・ 】
僕は、どちらかと言えば、一人で居るのが好きだ。
だから、集中して練習したい時ほど、一人で練習をした。
一人で練習をすると、ひとつ困った事ができた。
それは、ストップウォッチでタイムを測ってくれる人が居ない事だ。
それを解決する為に、一人で計測する為のストップウォッチを作った。
( 画像が、4代目の “ 彼 ” )
クラッチレバーの操作一つで測定できる様に、
車両のクラッチスィッチとは別にマイクロスィッチを新設し、
ストップウォッチのスィッチング回路に直列に割り込ませる設計だ。
クラッチレバーの動きを感知するマイクロスイッチの他には、
ストップウォッチの改造だけと、とても安価でシンプルな方式だ。
でも、“ 彼 ” の働きは今まで以上になった。
【 新しい “ 彼 ” が出来る事 】
新しい “ 彼 ” は、朝から晩までの練習に付き合ってくれて、
いつでも不満も言わず、タイム測定を冷静に見つめてくれた。
それまでのタイム測定は、誰かに頼むしかなくて、
一日中測定をしてもらうのは難しいし、測定誤差もある。
でも、今度の “ 彼 ” なら、
気遣い不要、タイム測定にいつまでも付き合ってくれるし、
操作方法に慣れると、測定誤差も無視できる程になった。
その結果、練習密度が一層高まった。
特に、ベストタイムを更新する事だけではなく、
毎回、ほぼベストのタイムを残す練習が実力を高めてくれたのだ。
【 そして、今 】
けれども、ここ 5年近く、“ 彼 ” と一緒に練習をしてこなかった。
いや、オートバイ自体をガレージに閉ざしたままだった。
ようやく、この一年余りで、少しずつ乗る機会は増えてきて、
先日、久し振りに “ 彼 ” を呼び出して、
車両(オートバイ)に繋いで、動作チェックをしてみると ・ ・
「 動かない ・・・ 」
オートバイ側のスイッチと配線は、問題無いように見える。
では、ストップウォッチだと考え、分解したら後悔の山。
同じ本人が作った(改造)した筈なのに、
その本人が元に戻せなくなってしまったのだ。
結局、1時間後、元には戻せて、車両側の接触不良個所を直して、
“ 彼 ” は生き返ってくれた。
でも、それは VTR(練習用車両)だけ、
トライアンフ(本番用車両)の 増設した配線設計は複雑で、
そちらでは 動いてはくれなかった。
でも、まだ良いか。
トライアンフを動かすのは来年だろう。
だって、車検切れたままだし。
2015年10月12日(祝)は 初の『 自由練習会 』開催日だった。
当然、参加した。
『 自由練習会 』は、一般の講習会の形式とは違っている。
一連のメニューを全員で順番にこなす方式ではなく、
個人毎にやりたい練習内容をみっちりとやれるのが特徴だ。
それにしても ・ ・ ・ ・
参加予約者数が 合計 5名
事前キャンセル者数が 3名
しかも、一人は 遅れてくると連絡が入っている、となると
朝一番は 一人だけで始まった。
まあ、これこそ “ 個人練習 ” の極意(?)
たっぷりと練習だ。
【 基本練習パターン 】
基本練習はとても大切だ。
基本練習をしっかりと積んでおけば、走行レベルは確実に上がるし、
応用力が自然に身に着く。
そのパターンはずっと以前から変わらない。
コースは、9m間隔で 4本のパイロンをする。
ちょうど、バレーコート片面の大きさと同じ。
9mより短くては基本練習にならない。
基本は常にノーブレーキ。
前後のブレーキを一切使わない。
先ず、右から左か どちらかの向きのターン練習だけを行なう。
1本のパイロンの周りを安定して回る(回転する)。
慣れたら、徐々に小さな回転半径で、何周でも連続して回転する。
当然、ノーブレーキだ。
それで納得できれば、2本のパイロンをターンで繋いで走行。
180°ターンだけでなく、時々は 540° や 900° も混ぜて走る。
ここまでで 約 5㎞走行し、続いて 四角に配置した4本パイロンへ。
4本の外周だけを回る 90° ターンの連続や、3本だけを使って
90°、135°、135° の繰り返しで、ターンインとアクセルを磨く。
ここまで 約10㎞
ここからは、逆の向きで同じ事を繰り返し、合計 約 20㎞。
【 思い出した事 】
5年以上に亘って、以前の様な密度で練習をしていなかった。
いや、オートバイを放置(ガレージ内に)していた時期も長かった。
だから、こうして基本練習していると思い出す事が多い。
今回、思い出した言葉は ・ ・ ・
「 ハンドルは、脚で切れ 」
「 アクセルは、脇で開けろ 」
「 頭の位置でフロント(タイヤ等)を操れ 」
あぁ、オートバイの基本講座・ライディング編の題目が増えた。
【 真に上達するためには 】
多くがオートバイのライディングを上達させたいと願っている。
しかし、練習メニューが決まっている講習会では、とことん突き止められない。
まして、一般道や一般の駐車場ではそんな練習はできない。
十分に広く、走行と安全を確保されている会場が必要だし、
適切なアドバイスを出来る人も居ると更に良い。
そして、一番大切なのは、オートバイを上達したいという強い熱意と意志。
適切に整備を行なわれている車両とライダーに合わせたセッティングだ。
そんな熱意のある人、来ないかな。
逢いたいものだ。
Web講習と題して、Webサイトでオートバイのライディングやセッティングについて、
図や動画を交えつつ、解説講習をする企画を進めている。 その為に、今度は講習用
の動画の撮影を始めた。
というより、撮影の練習を始めたと言うのが正しいかも知れない。
あまり良くない出来の動画だけど、ここに載せましょう。
この講習企画を進めている証として、
生きている(?)証として、
それにしても、動画の編集もさほど良くないけど、 ライディングも酷い。
間違いなく、ツッコミ所はたくさんだ。
GRA_20150524_Promotion 投稿者 youkaidaimaou