妖怪大魔王・コバ法王の日記

NPO法人GRA代表、妖怪:小林が書く、オートバイや人生、社会や文化など、日頃思っている事です

人それぞれ、でも 困ったものです。

   
誰かに役立てて欲しくて、品物を通じて心が通じる人と出会いたくて、所有している ヤマハ テナーバス トロンボーンを 無償譲渡サイトに出品しました。

混雑を避けるため、トロンボーンを含めた 3件を、深夜1時に投稿したのですが、熱心な人が多のか、あっと言う間に 20件以上申込みメッセージが届いたのです。しかし、人それぞれとは言うものの、心は通じず、本当に困ったものです。



1. リクルート派の人たち

特徴は、一見、丁寧で簡潔なメッセージです。
「はじめまして、〇〇と申します」に始まり、「出品されている品について、まだ取引は可能でしょうか」で終わります。まるで、リクルート学生の様に、皆 同じ服装で「御社の将来性に関心があります」と言っているのと同じ、誰にも出している様な 2行ほどの文章ばかり。出品者が出品意図をきちんと書き込んでいるのに、その 1/10 程度、2行だけのテンプレート文章とは。 
きっと、そんな生き方をしてきた人ばかりなのでしょう。


2. 速攻・即金派の人たち

基本的には リクルート派に似ていますが、相手のコトは考えず、さらに積極的です。
「明日、夜〇時以降だったら引取りに行きます」とか、「現金 1万でどうでしょうか」など、他の人を出し抜く生き方をしてきた人なのでしょう。 “無償” の言葉だけにつられ、書き込みは一切見ていない人たちですから、“演奏はできない楽器” の意味は分からないでしょう。万が一、現金での誘いに乗っても乗らなくても、 “不幸の手紙” の連鎖が止められないお相手です。


3. ストーリー派の人たち

リクルート派の人たちと異なり、譲渡を受けたい気持ちをメッセージで届けるのが特徴です。
「娘がブラスバンドトロンボーンを吹いているので」とか、「バンドをしていまして」、「妻への誕生日プレゼントに」などです。どんな理由があるにせよ、そんな方へ譲ってしまうと、家族不和を引き起こしてしまう原因になるだけです。
自身の文章に自信を持ち、相手の文章を読まない人々です。


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トロンボーンの希望者だけで 40名弱ですが、上記の 3派以外の人って少ないものです。
3派以外の人と話を詰めて、譲渡先を決めていく事になりますが、3派の人たちにも メッセージは返すつもりです。どんな文章にすると、出品者の意図を尊重する大切さが伝わるか検討中で、しかも 短くまとめる必要もあります。
これも、今後の事を考え、より良い “人との出会い” の為の研鑚だと捉えています。



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