妖怪大魔王・コバ法王の日記

NPO法人GRA代表、妖怪:小林が書く、オートバイや人生、社会や文化など、日頃思っている事です

誇りある世代、 20年後の世代は ?

今日、日曜日、駐輪場管理で働く男性を見た。
車両を確認して、外から飛んできているゴミも回収していた。
年齢は 60代後半から 70代だろう。

彼に限らす、その年代の人達は社会の中で存在感を放っている。 ビルやマンションの管理人、料金所の窓口担当者、公園などの清掃員、交通整理用ガードマンなど、社会の至る所で見かける。

これは「無意識の偏見」かも知れないが、彼らは一様に “ 誇り ” を持って働いていらしゃる様に見える。
手を抜く事をせず、黙々と任された仕事をする事に誇りも感じる世代の様に見受けられる。
 

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それは、高度成長時代と言われる 1960年代に職に就き、黙々と働き続けた世代の人達だからだろう。
仕事に真正面から取り組み、寝食や家庭を振り向かなかったとしても美徳である様にも受け取られていた世代だ。
 
では、これから 20年後はどうなっているだろうか?
価値観の多様性、個人の尊重を学ばされ、制限の就業時間を守らされる様に変化した 現在の 中堅世代(40~50歳代)が 60~70歳代になっている頃だ。
  
少なくとも、“ 匠 ” として称賛されている 現在の 60~70歳代の様な人は少なくなっているだろう。
確かに、現在の その年代の人達は “ 誇り ” を持っているが故に、時として自身の価値観を押し付け曲げない面もある。
 
が、時間を忘れて仕事に没頭する事を許されず、自身の価値観を他人に伝える事も許されず、ハラスメント扱いを恐れて軽口や肩に手を置く行為も出来ず、下の年代世代との交流の機会も減り、仕事だけで尊敬され一目置かれる機会も減った世代だ。
 
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20年後、IoTの深化が進み、AI が 社会の様々なサービス(監視も含め)を担う中、彼らはどこに行くのだろう?
欧米の様な厚い年金制度は望むべくもなく、生活費や医療費、の捻出機会を求めるだろう彼らは、社会のどこに行くのだろうか?
   
それを見極める事が 僕自身の生きる道の参考になる。