妖怪大魔王・コバ法王の日記

NPO法人GRA代表、妖怪:小林が書く、オートバイや人生、社会や文化など、日頃思っている事です

Aero D Zero と ニュージーランドのショウ会場の様子

  
Britten Motorcycle Company  伝、

ニュージーランド の John Britten 氏が 初めて オートバイのボディデザイン を手掛けた車両・Aero D Zero が、久し振りに Britten 氏の故郷・クライストチャーチで開催されている ショウに出品されて戻ってきたとの報せです。

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エンジンは ドゥカティ の ベベルギア駆動弁・デスモドロミック の 860㏄  L型2気筒エンジンを搭載して、シャシー(フレーム)は 当時 競技用自転車フレームビルダーとして名を馳せていた Mike Brosnan 氏が手掛けて、1985年に発表された車両のようです。


現在は NZ・オークランドにある Gasbolts Motorcycle の Bob Robbins 氏が所有されている様ですが、いづれ、Britten ファミリーの一員に加わる可能性もある様です。
 


ニュージーランドに憧れてはいるものの、なかなか オートバイのニュースが伝わって来ないのですが、この ショウ会場を見回すと、それなりに 多くのオートバイとライダーは 確実に存在する事が確認できて、妙に安心しました。

 

 




 

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『 潮汐力 』に憧れて


月は、地球と地球上の全ての生命にとって、命の恩人であり無くてはならなかった存在だと言われている。
地球が誕生した直後、とても速かった自転速度を月が『 引力 / 潮汐力 』によって速度を下げ、地球上の生命発生を助けたとされている。 さらに、その『 引力 / 潮汐力 』によって、地球の回転軸を 約 23.4度傾けて、適度な季節の循環を作り出して、生命の進化を助けたとも言われているからだ。




そして、今でも、地球上の全ての生命は月の大きな影響を受けている。
サンゴが月の周期に合せて満潮の夜に産卵するし、海の多くの生物でも似た傾向があるようだし、陸上の動物でも満月の夜の出産が多いと言われている。
さらに、動物と同様に、海から陸上へと生息域を広げた植物の中にも、月の周期によって生育が影響されると聞いて驚いた。





トヨタ自動車傘下の自動車部品メーカー・トヨタ紡織の研究機関が発表した結果によると、一部の植物は月の周期を敏感に感じ取っているようだ。屋内で LED光源によって植物を育てる研究で、太陽の周期で光源の照射を制御するよりも、月の周期で光源を制御する方が圧倒的に生育が良い結果が出ているのだ。具体的には、毎日、干潮時刻から満潮時刻まで照射を止め、夜に眠る状態にして、満潮時刻から照射を始めているという。




    
それならば、人間の僕にも同じ事が起きるかも知れない、と考えても自然だった。
早速、6月の満潮時刻を調べてみた。6月21日の満潮時刻は 12時12分 だから 朝 4時頃に寝れば良いから、僕にピッタリだ。 そして、6月22日は 14時21分だから、朝 6時か ・。 で、6月23日は 18時10分だから、午前10時。次の日、6月24日は 19時23分だから、午前11時に寝ることになる。


月の周期に合せて生活すれば、その『 潮汐力 』によって スクスクと、瑞々しく、健康に育つかもしれないが、人として育つかどうかは、不安になってきた。まあ、無理のない範囲で『 潮汐力 』に従って生活して、寝起きの体調や気分を見てみよう。

でも、どうしても拭えない心配が一つだけある。
満月の夜に変身する 『 オオカミ男 』になってしまわないだろうか。



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成長し続けた “救急セット”

『 一箱の “救急セット” 』   A box of First Aid Kit

GRA の備品の中で、GRAの精神をよく表していて、僕が最も誇りを持っている物の一つが、この “救急セット” です。 見た目は決して美しくはないコンテナケースと一本のゴムロープがセットになっている姿こそ、この “救急セット” が辿ってきた 10年以上の歴史を表しているのです。


その理由は、GRAの備品の一つでありながら、一度もGRAの事務所には無く、管理責任者も無く、特定できない多くの人々によって受け継がれ、その間に内容物が増えて、成長し続けたからです。



『 全員スタッフ、全員参加制 』   All Staff All Participation System

GRA の運営方式の中で、他の同様な運営団体の運営方式と大きく異なる点は “全員スタッフ、全員参加” 方式を採用していた点です。 これは、名称の如く、イベントに参加した全員が何かのスタッフ職に就き、同時に参加した全員がタイムトライアルを含むイベントに参加する事を決めたものです。従って、一般的なイベントでよく見かける「専任スタッフ」は一切置かず、当然、イベント開催活動全体を運営している “事務局スタッフ” さえイベント開催会場には一切現れない事も当然だったのです。 それほど、「イベント運営は、イベントに参加した者が全員で責任をもつもの」という意識を徹底させたのです。

しかし、この “全員スタッフ、全員参加制” には克服すべき弱点がありました。それは、イベントで使用する「パイロン」やタイム測定用の「光電管セット」、そして「受付セット」や「救急セット」など、GRA専用の備品の管理方法です。そして、管理方法の中で、特に問題になったのは “誰が持ち帰り、誰が次のイベントに搬入するのか” という事でした。つまり、専任の管理スタッフはいないので有志が持ち帰るしかなく、参加者の中から有志を募り、持ち帰って個人宅で保管するのを原則にしていたのです。
それは、月に 1回程度のイベント開催であっても面倒なコトですが、GRA は年間で40回を超えるイベントを開催していたので、普通に考えれば、とても大変に面倒なコトであった事は間違いありません。
でも、どの器材もきちんとリレーが続き、特に、“救急セット” は “誰かが持ち帰り、次のイベントに搬入して、次の誰かが持ち帰る” という受け継ぎの中で、小さかったモノが大きく成長していった結果のコンテナケースであり、オートバイで運ぶ為のゴムロープ 1本なのです。



『 成長する “救急セット” 』    Growing First Aid Kit

実は、“救急セット” の誕生については、事務局を運営する僕は殆ど覚えがありません。恐らく、1991年か1992年頃、有志の人が自発的に救急セットを作ってくれたのだと思います。
最初は、画像の左手前に写っている、赤い樹脂製ボックスで始まっていた記憶がありますが、それが次第に増え、スプレー剤や三角巾などが加わり、より大型のケースが必要になり、その時の有志が新しいコンテナケースを誂えてくれたのだと思います。
勿論、購入に必要な費用は GRAで負担しており、イベント当日の当日の会計担当(全員スタッフ制による)が領収書と引き換えに代金を支払う仕組みにはなっていました。が、その対価以上の労力や献身的行為があった事は、ケースの中味を見ただけで一目瞭然です。


パイロン」や「光電管セット」、「受付セット」の様に、イベント開催毎に必ず使用するわけでもなく、「パイロン」や「光電管セット」の様に全員が共有できる “有り難さ” も無く、どちらかと言えば日陰モノ的存在の “救急セット” を受け継ぎ、守り育ててくれた多くの人々の存在に感謝しています。



『 自身の為に、他の人々を支援する人 』
  A Person who Support the people around him for himself 

僕は、オートバイを上手に乗れるだけではその人を尊敬しません。 一番速く、圧倒的に速く走れる人だとしても尊敬はしません。まして、イベントに熱心に参加して、熱心に練習に励んだとしても、それは参加した人全員同じで、どんなに人だったとしても尊敬はしません。尊敬する人は、“ 自分自身の為に、周囲の人々を支援する人 ” であり、自分自身の為に自分自身を応援する事は、多くの人が行なっている事だからです。

僕は、GRAを始めてからだけでも 30年以上が過ぎ、とても多くのライダーや人々と出逢い、様々な支援を受けながら活動を続けてきました。GRAの活動を支援をして下さった個人や法人と担当者の方々など、名前や顔を覚えている方々は多いのですが、それ以外にも、氏名や顔も知らずに GRA活動を支援して下さった方々も数多くいらっしゃる事は充分に認識しています。


特に、この “救急セット” が イベント開催毎に有志によって受け継がれ、誰か有志の支援で内容物が充実し、誰かのお蔭で 開催会場近くの救急医療機関の連絡先や道案内パンフが増えていき、それをまた、誰かが持ち帰るという “自身の為に 他の人を支援する” の心が受け継がれた事に感謝と誇りを感じています。


GRAの現在の活動では、この “救急セット” が稼働する機会が殆どなく、いづれ廃棄する事も検討しています。が、こんな “救急セット” があった事を、そんな有志の人々の受け継ぎがあった事を、関心ある多くの人に知って欲しくて記事にしました。

そして、こんな “誇れる人々” の為にも GRA の活動を続けていく考えです。当時とは 活動内容も変わり、有志の人の年齢も増しているでしょうが、何かの機会に 現在の GRAの活動を閲覧して貰えた時、参加して支援した事を誇りに想ってもらえる様にしたいし、それが使命の一つだと考えています。




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セミナー開催会場 ・御影公会堂での発見 数々!

先日(6/4)、神戸市東灘区にある “御影公会堂” でセミナー・イベントを開催しました。
いつも横を通り過ぎていて、その存在は知っていたのですが、内部に入り、管理を担当されてきた地元の人達のお話を聞いて、改めてその良さを知りました。
そこで、観て、聴いて知った良さを、少しずつ報告して、多くの人と共有したいと考えています。では、概略の説明から始めます。



『 昭和初期の建築 』

建設されたのが 1933年とされていますので、第二次大戦前の 昭和 8年、大正ロマン時代から昭和へと、建築にも変革の流れが続いた時代です。
当時の最新工法であった鉄筋コンクリート造りで、外壁はタイル貼りの地下1階、地上3階建ての建物は正に昭和初期を感じさせます。そして、それを一番強く感じたのは 踊り場の広い階段とガラス天井です。

 


『 時代背景 』

ただし、1929年に米国を震源地とする世界恐慌の波が日本を襲っていた中、建築資金の調達など苦労も多かったと思われます。そんな中、地元・御影の名士、有名な酒造家であり高額納税者でもあった実業家・嘉納治兵衛氏や、同じく地元名士・嘉納講道館柔道の祖とされる 嘉納治五郎 氏などからの寄付を得て建設されたようです。 
ただ、昭和という時代が始まり、日本の新しい時代を築いていくという、当時の人々の気概がこの時代の建物には残っている様に思えます。


『 大阪・中之島公会堂 と較べて 』

大阪市北区にある「中之島公会堂」は、以前から会議やセミナーでよく借りていた施設です。 1918年 竣工ですから、御影公会堂よりも 14年ほど古く、鉄骨レンガ造りの建物は国の重要文化財に指定されている程です。

    < 大阪市 中之島公会堂


一方、登録有形文化財に指定されている「御影公会堂」は、大戦による戦禍や大地震による被災からの復元改修などを経ているなど、其々に由緒と趣のある建物ですが、較べると何かが違う事に気付きました。
それは、古い歴史ある建物を保管・管理して復元して、かつそれを現代の用途に合うように運営管理する方式の違いであり、それを担当している人々の息吹の違いの様に感じられています。例えて言えば、中之島公会堂と御影公会堂の違いは、僕にとって、大阪城と姫路城の違いの様に感じられるのです。


『 トイレの話 』

急に話題は変わりますが、設置されたトイレに感銘を受けた事を報告します。 それは、2F に設置されている 通称・多機能トイレ です。
その木製の扉を開けるまでは、そこがトイレである事は理解していたのですが、まさかこんなトイレが隠れていたなんて! という驚きがあり、しかも、中に入ってみれば “男児専用” 便器が設置されていたのです。 こんな便器、初めて見ました。
建物の外観や内部の部屋や通路の雰囲気とは異なり、扉ひとつでバリアフリーを主眼にしたトイレが出現するとは、こんな所にも 現代に合わせて改修された人々の心意気が感じられたのです。



そんな驚きと喜びを施設の管理責任者の方に伝えると、嬉しそうに、1Fの “多機能トイレ” を案内して下さり、そこは “オストメイト対応トイレ” になっていたのです。 勿論、公共施設への “多機能トイレ” 設置は国が進めている事業の一つですが、初めて身近に見た設備に更に感激したのです。

この “オストメイト対応トイレ” や、建物内部の大切に引き継がれ続けている意匠など、改めて報告したいと考えていますので、是非、ご期待ください。 




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ウクライナ、90年前、ロシアによる搾取の歴史 “ホロドモール”

BANGER!!! 伝、

ウクライナ、1932年以降、ロシアによる強制的な農作物搾取により、300万人以上の人が飢餓で亡くなった“ホロドモール” の歴史の作品です。 100年以上前からロシアによる過酷な搾取によって、多くの人々が移住を強いられ、亡くなった歴史があります。

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ソ連による“人為的飢饉”を告発せよ! ホロコーストと並ぶ世紀の大虐殺を描く『赤い闇 スターリンの冷たい大地で』>

https://www.banger.jp/movie/40963/


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1917年、ロシア革命以降、ウクライナ自治の獲得を求めて ソビエトと戦争を行なって敗北し、1922年に ソビエト連邦の一員に組み込まれる事に。 そして、1929年、米国で端を発した世界恐慌の影響を受け、ロシアは 農業国・ウクライナから農作物の供出(搾取)を強制的に行なって自国経済を安定させ、1932年以降、更に過酷な程に作物の搾取を行なった結果、前記の通り、300万人を超える ウクライナの人々が亡くなった事が知られています。が、1991年、ソビエト連邦崩壊まで、当然ですが 世界的には広く知られる事は無かった様です。
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ロシアにとって、スターリン政権以降、ウクライナは搾取の対象であった事は否めません。 そして、そのスターリング時代を懐かしむ人物が大統領に就き、権力を拡大させた今、歴史が繰り返されているのです。





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「AI エラー」か「ヒューマンエラー」か

   
自動運転による事故は、恐らく皆無にはならないでしょう。しかし、社会的に導入される際には、人間運転による事故率よりも自動運転による事故率の方が低くなる事を正義として、立法を含めて正式に導入が決まるでしょう。 そうなった時、抱く心配は、自動運転と従来からの“人間運転” との混合になった場合、事故率が高まる恐れがある事です。
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人間運転の場合、周囲の人の運転操作を通じて、運転者の性格や嗜好、感情を推測して、次に起きるかも知れない危険な状況を未然に回避する運転をしているものです。
しかし、自動運転の場合は、周囲の状況はしっかりと把握して穏やかな運転操作を行ないますが、時として、そんな普段の運転状態からは想像し難い行動を起こす事で事故を誘発している様に想われます。そして、自動運転と人間運転が混合になった場合、自動運転が人間運転している人の予測には無い行動を起こす可能性があり、それによって増加する事故率も加味しなくてはならないでしょう。




それ以上に、もっと恐れるべき事は、「自動運転車との事故に遭遇した際、自動運転の判断は正当であり、相手側の人間運転側に大きな責任がある」という判決が出る事です。 
    
自動運転は次世代の主要産業の柱の一つですから、世界のデファクトスタンダードを握る為に、国から経済から法律までの支援を受けた大企業による国家プロジェクトですから、自動運転が人間運転との事故に遭遇すれば、非を一切認めず、自らの正当性を強く主張する事は容易に想像できます。周辺の交通状況のデータを仔細漏らさず正確に保存していて、保険会社もそれを司法の場に提出するでしょうから、ドライブレコーダーの映像と運転者の証言だけの人間運転では、従来通りの判決は期待できなくなります。
  
車の世界に限らず、「AI エラー」は滅多に起きるものではなく、「ヒューマンエラー」は起きる可能性は低くないと認識されています。今後2~3年以内に、日常生活の隅々までAIによる支援を受けて生活するスタイルが一般的になれば、「ヒューマンエラー」は AI の導入によって防ぐべきモノであり、人間にとって害でしかないという意識が一般的になるでしょう。
そんな時代になれば、人間の特徴であり人間らしさの根源とも言える、「ヒューマンエラー」は排除できない者は社会に適合できない弱者とされるでしょう。
 
そんな事を考えると、僕は、AI 信奉へと傾倒する社会に息苦しさと生き難さを感じてしまいます。

 
出典  :  自動運転 LAB. 「 自動運転車の事故(2022年最新版) 」
https://jidounten-lab.com/y_1615




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ライディング講座用動画『 “リア旋回” で走ろう 』を制作しました / Ride with "Rear Turning"

 
“リア旋回”は、旋回中に加速をするだけで旋回性能が確実に増える、オートバイだけの優れた特長です。その “リア旋回”の特性の理解を多くのライダーへ広めて、オートバイの楽しさと安全なライディングを広める目的で制作しました動画です。
    
この動画が、日本だけでなく世界中のライダーが、いつまでも、楽しく、安全なオートバイライフを過ごす為の一つの参考になる事を願っています。



なお、近日中に、短く編集した【 mini 】版を制作して、TikTok などの SNSサイトでの公開を進めて、更に多くのライダーへ届ける予定です。


”Rear turning” is an excellent feature of motorcycles that increases turning performance just by accelerating during turning. Therefore, we made this video to spread the understanding of the characteristics of "rear turning" and to spread the fun of motorcycles. And we sincerely hope that your motorcycle life will continue to be fun, safe, and enjoyable forever!



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