妖怪大魔王・コバ法王の日記

NPO法人GRA代表、妖怪:小林が書く、オートバイや人生、社会や文化など、日頃思っている事です

ホルスタインになりたい ! #血液センター

数年ぶりに献血に行ってきた。が、
前回以上に不快感が残った。
  
入っても「受付」の文字が見当たらず、
端っこの窓口の前に立っていると、
事務員らしき女性がやって来て、

挨拶も何も無く、いきなり
「カードはお持ちではなかったでしょうか?」と訊く。
   
普通だったら、「 いらっしゃいませ 」とか 「 献血ですか 」と言うだろうに。
まあ良い、気を取り直して、献血手帳を出すと渋い表情になって言った。

「 今はカードに切り替わっています 」
「 カードを作りますが、よろしかったでしょうか 」

と変な日本語で訊いてきたけど、
僕は 40年以上馴染みの献血手帳が好きだ。
対応に不満もあったので、カードは要らないと答えた。
 

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続いて、渡航歴や既往症、服薬などについて、
数枚の確認用シートを見せながらの質問を受けたので、
隅から隅まで目を通して「該当なし」と答えた。

すると、液晶モニター端末のある別の窓口に案内されて、
先にシートで「該当なし」と答えた項目一つひとつを、
今度は 端末画面 を使って同じく回答しろと言う。

一画面ずつ確認して「いいえ」を押す作業を
合計 23画面、一画面ずつ入力させる位なら、
最初の 窓口にロボットを置いた方がマシだろう。
 
と 思いながら入力を終わらせると、

「 4ケタの暗証番号を入れて下さい 」 ときた。

カードは作らないから、暗証番号は不要だろうと訊けば、
手帳の場合でも 次回からは暗証番号の入力が必要だ!ときた。
それなら、毎回、献血手帳もカードも棄ててしまおうか。
   

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なぜ、献血に来る度に人に面倒を強いるシステムになるのだろう。
それとも、3ヶ月毎、年間 4回程度来る人は簡単なチェックで済むのだろうか。
いや、誰でも献血に行きたいと思わせるのは センターの役割だろう。
 
続いて、ドクターによる問診があったが、
これが一番人間らしく安らげた時間だった。
不満感でいつもより高目な血圧、十分に下がるまで会話に応じてくれた。
 
そして、いよいよ採血ルームで採血だ。
それにしても気になるのは、献血に来た人。
皆、おしなべて無口で無表情。
まるで、近未来映画の一場面を観ているようだ。

事務員が座って待っていて下さいと言えば、椅子に座り、
お好きな飲み物を!と言われれば、飲み物を選んで飲み、
看護師に「採血後15分は座って休むように」と言われれば休む。

あぁ、こんな事なら ホルスタイン になってしまいたい。
「ありがとう」とか「お疲れ様」の言葉が無くてもよい、
搾乳と同じ様に気軽な献血が受けたいからだ。
 

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ホルスタインなら 面倒な窓口も無く
同じ質問に何度も答える必要も無く
搾乳を受けながら声を出すのも自然だ。
 
献血という人間的な行為の為に訪れた者を
挨拶も無く、人間性に欠ける対応で出迎えるであれば、
いっそ 献血ホルスタインになってしまいたい。

 
「 あっ! いけない 」
「 性転換手術受けておかなくっちゃ !? 」